◆21 (2017/2/24) ページ21
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
松「俺は松岡。この人は城島サンって俺が世話んなってる人な」
城「世話なぁ…まぁ、してるけど」
「松岡さん…城島さん…」
松「俺の事は…う〜ん…周りは松岡くんか松兄って呼ぶかな。この人は好きに呼んでよ」
城「おい」
「松岡…くん」
松「おう」
「城島…くん？さん？」
城「あ、くんがええね」
「……城島くん」
松岡くんは、なんか…悪ガキ共の兄貴的な感じがして、城島くんは、ほんわり柔らかい感じだけど視線が鋭い感じもするような人で。
今まで自分の周りには居なかった種類の人達というか…おそらく好んで自分から近付いたりはしないというか…。
「あの…お世話を掛けまして…俺、具合悪くしてましたよね？ありがとうございました」
城島くんのお粥を完食して、姿勢を正してお礼を告げる俺に、２人はきょとんとして。
ええよええよ…と、城島くんが器を下げようとしたから、流石に自分でやろうとキッチンまで持っていく。
松「……なんか、ちゃんとしてる」
「……いけませんか」
松「ちゃんとしてるヤツが喧嘩とかすんなよ。サツのお世話にでもなりてえのか？」
「……あなたに関係ないでしょ」
松「俺の目の届く範囲で暴れまわられると迷惑なんだよね、正直さ」
「……じゃあ届かない所に行きます」
松「……そういう問題じゃねえの」
ソファに座ると大股を開いて、その膝に肘をついて、掌に顔を乗せて睨みを利かせてくる。
横に居る城島くんは、食器を洗う俺の手元が危なっかしいのか、少しオロオロしていて。
そんなにオロオロさせてしまう程に俺の手元は危なっかしいのか…と申し訳ない気持ちになりつつ。
「俺からは売ってませんよ。売られたから買ってるだけ。文句言うなら向こうに言って下さい」
松「ああ言えばこう言う…あぁあぁヤだね！これだから賢いヤツは！」
「あなたにはお世話になりましたから、ご忠告は有難く受け取りますよ。この辺りには来ませんから」
松「どこに行っても一緒だよ、その先の仕切ってるヤツに目ぇ付けられんのは変わんねえんだ」
「それこそあなたに関係ないですよね、俺が何をしようがどうなろうが」
城「もうやめや！昌宏は素直に心配してるって言えば良いだけなんやから」
城島くんの言葉にピタリと静かになり。
２人して気まずい雰囲気になった。
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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