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ふと視線を上げると、隣の棚に左肘をついて寄り掛かりながら、見た事も無い色気たっぷりの雰囲気で私を見ていた。
右手でふわりと私の頬を撫でると、目を細めながらクイッと口元をあげて微笑む。
二宮さんの表情には、飄々とした雰囲気なんて欠片もなくて、勝手に大きくなる心音を隠すように目を逸らした。
ふふっ…と聞こえる息だけで笑う声。
添えられた手がゆるゆると私の頬を撫でながら少しずつ距離を縮められて、勝手に体が後ろに逃げようとする。
どん…と背中が壁にぶつかった時、間近で微笑む二宮さんの表情を見て、金縛りにあったように体が動かなくなる。
Ｎ『Aさ、俺のコト、好きでしょ？』
首を傾けながら囁きかける声。
いつものからかうトーンじゃなくて、私の真意を探るような。
それでいて甘く、誘うような声とその距離感に体が跳ねる。
自分でも唇が震えてるのが分かる位に二宮さんの雰囲気は妖しくて、真っ直ぐ自分に向けられる瞳に捕まり、逸らす事が出来ない。
Ｎ『………返事は？』
頬を撫でていた手が後頭部に回され、ふわりと引き寄せられる。
鼻を掠める二宮さんの香り。
ふわふわと頬を撫でる二宮さんの髪。
軽くキュッと体を縮める様な動作をすれば、ふふっ…とまた息だけで笑う。
今自分に何が起きているのか、今自分が何をされているのか、慌て焦った頭では理解できても呑みこむ事が出来ない。
Ｎ『A…俺のコト…好きでしょ？』
耳に囁きが届いて、ふにっと首筋に触れる柔らかな感触。
それが二宮さんの唇だと分かると、勝手に熱を持つ私の頬。
ドキン…ドキン…と胸が大きな音を鳴らして、その音が伝わってるかもしれないと思うと恥ずかしくて二宮さんを見る事も出来ない。
Ｎ『ね………返事は？』
ちゅ…と首筋で音が鳴る。
言ってしまいたい。
伝えてしまいたい。
聞かれる…ってコトは、二宮さんは私の気持ちをもう知っている。
でも。
二宮さんが、私と同じ「好き」なのかは知らない。
二宮さんが、私と同じ「好き」なのかも分からない。
どうしよう。
怖い。
そんな私の想いを知ってるのか知らないのか、分かってるのか分かったフリなのか。
Ｎ『俺も好きだよ』
そっと囁いた二宮さんの唇が、
私のそれに触れて。
Ｎ『………してみる？』
オトコノヒトな微笑みを見せた。
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黒衣(プロフ) - ジュンさん» ありがとうございます♪スベスベお肌で色気いっぱいですもの！(笑) 可愛いすぎて(″ﾉдﾉ） (2016年9月8日 0時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - オマケ話、確かにニノちゃんはそこらの女子より女子！イケるよねー！ (2016年9月7日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» ありがとうございます！スーツって良いですよね♪余裕が感じられる人からのヤキモチって萌えます(笑) 楽しんでもらえたみたいで嬉しいです(〃∀〃) (2016年9月4日 16時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - ひゃーー！とりあえずニノちゃんのお話いただきました！上司ニノちゃん、いいわー！スーツ姿って本当に萌える！エロいニノちゃんもホントに大好きです〜。余裕があって、でもちょっとヤキモチやくなんてズルいわ！大好き！ (2016年9月3日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - どさんこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてすごく嬉しい！違いが出せるかが課題だったのでありがたい上に読み応えとか…(´pωq｀) オフィスラブ良いですよね♪私も好きです♪ (2016年9月3日 20時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年9月1日 6時
