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◆SIDE-YOU◆




戦神…。




その姿は、本当にその通りで。


余りの美しさに言葉が出ない。




真っ直ぐな真紅の瞳に、さらさらと舞う茶色の髪、紅い翼を背負い、相手を見据えている。


翔くんは、優雅に右手を振り上げる。それに呼応したように背の翼が広がり、その動きが作る熱風が私の髪を揺らす。


ダルそうに顎を少しクイッと上げると、目を細めニヤリと微笑み、振り上げた右手を黒ずくめに向けて、すっ、と払う。








ゴオッ!








広がった翼の炎から羽根を飛び立たせるように、幾筋もの線を描きながら黒ずくめに向かって熱風と共に放たれていく。


とても数え切れない炎の羽根は、さっき私に向けられた氷の剣の比ではない早さを身に纏う。


黒ずくめは、瞬間、両手を自身の前でクロスさせ、身を竦めて防御の姿勢を取っているが、そんなものでは防ぎきれない…。








キィン!








炎の羽根が黒ずくめに襲いかかる手前に、黄色い透明な壁が立ちはだかった。


羽根たちは、その壁に深々と突き刺さり、黒ずくめの数センチ手前で止まっている。


翔くんの表情からは微笑みが消え、面倒臭そうな顔をして「チッ」と舌打ちをした。




<………邪魔すんなよ>


<ダメだよ翔さん、
 ホントにヤッちゃう気?(笑)>




どうやら黄色い壁は和也が遠隔で作ったモノのようだった。少しでも遅かったら…と思うと、背筋がゾッとする…。




黒「お噂通り、激しいご気性ですね」




黒ずくめは額の汗を拭いながら、こちらを見て苦笑いしている。
自分が危険な目に遭ったというのに、苦笑いで済んでいるのか…。




黒「今日はご挨拶でお伺いしました。
  想像以上のチカラをお持ちで
  私も大変嬉しく感じております。

  翔様、
  私達は貴方様をいつでも
  お迎えに上がりますので…

  知りたい事があれば
  いつでもお声掛けくださいませ

  それでは、
  本日は失礼させて頂きますね…」




そう言うと黒ずくめは、
空中に幾つもの氷の柱を作り、飛び移りながらビルの向こうに消えて行った…。




その姿を唖然と見送っていた私の耳に届いたのは、




「お前は本当にバカなのか?」




心底呆れた様子を全く隠さない翔くんの言葉だった…。




 

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作者名:黒衣 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年2月18日 8時

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