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◆20 ページ20

◆SIDE-M◆




Aは俺の半分みたいなモノ。


運命共同体みたいなモノで。
どっちかが居ないとダメで。




Aと同種のデータによると「暴走後に『片割れ』の記憶を欠損する場合有」らしく。


その時に、俺の事を忘れた。
その衝撃は今でも忘れない。


そして、「暴走を止められるのは『片割れ』のみ」らしく。
俺が死んだら困るオトナ達は、Aが俺を忘れたまま、違う「建物」に連れて行った。


成長するにつれてチカラも育って、「建物」は少しずつ大きくなっていた。
ある日、ニノが一緒に暮らすようになった。俺を守るモノらしい。




ニノとはすぐに仲良くなって、Aを守っててくれたって聞いた。
少し経つと翔くんとリーダーが一緒に「練習」してくれるようになった。


翔くんは腕を組んでフンッ!と鼻を鳴らして、リーダーはふにゃっと笑って、ニノは椅子に座ったままダルそうに飄々と、俺を負かす。


翔くんには一度も勝てた事が無いから、頭が上がらない。


リーダーとニノは途中で「や〜めた♪」って逃げる時もあるから、2人の限界を知らない。




そんな関係が数年続いたある日、雅紀がやってきた。




雅紀は記憶が全く無かった。今みたいに笑いもしなければ、話もしなかった。
虚ろな表情をして1日ベッドにいて、最低限の生活リズムを繰り返していた。




叫び声が聞こえて飛び起きた朝。


時計を見ると早朝と言える時間。




急いでドアを開けると薄暗い。
不思議に思ってガラスから外を見ると生垣に覆われていた。
外に出ると生垣のドーム。
これは何だ?と思っていたら、また叫び声が聞こえた。


声の元を探すと雅紀の部屋の入口に薄黄色いバリアがあって、ニノが立っていた。


機嫌悪そうに「何とかして」と言うとニノは自室に戻っていく。




……はい?




雅紀の部屋に入ると、丸く蹲って泣きながら、翠に光っていた。


外のドームはコイツの仕業か。
とりあえず泣きやませないと。


雅紀を浮かべて、揺り籠みたいにしてみてみよう。オトモダチによくやったヤツ。
俺も一緒に浮かんで、軽く背中をさする。ビクッとして顔を上げると、瞳も翠でゆらゆら揺れてた。




綺麗な顔だな、と思った瞬間、強く抱きしめられた。


背中をぽんぽんっと軽く叩く。えぐえぐ言ってたのが落ち着いてくると、それに呼応したように光が差し込んできた。




泣きやんで俺を離して、俺の顔を見た時、雅紀は初めて微笑んだ。




 

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作者名:黒衣 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年2月18日 8時

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