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◆SIDE-M◆
「逢うの久々過ぎるから」
「色々聞きたいし話したい」
「俺の成長を知って欲しい」
そんな事を理由にして、久々に逢ったAにベッタリくっついている。ニノにも突っ込まれた位だから、相当なんだろう。
そんなの当たり前だ！！！
昔から俺とAはソックリけど、俺よりは彫りも深くなくて、綺麗な女性って感じ。
背はあまり高くない…どちらかと言うと低めで、細過ぎずぽっちゃりし過ぎず、そこが可愛い。
髪もサラサラだし、肌もキレイだし、俺と一緒で視線も強めで、見つめられるとドキッとする。
お互いの接し方も、前に逢ったのがガキん時の仲良しの感じそのままだから。
少しくらいベッタリさせろ！！
いいだろ！！くっついてたって！！
想いの種類も重さも年期も違うんだ！！
Aだって困ってないんだから！！
そこはお前ら、諦めなさい！！
『潤、そんな事も出来るの？』
そう言われるのが、褒められるのが、嬉しくって、嬉しくって。
勉強は人並みだけど、その分、家事とか料理とか、多分その辺の女子よりやれるってレベル。
ガキの頃は体弱かったけど、その分、ニノに「ストイック」って言われる位に鍛えた。
Aと一緒に居られるようになった時に、困らないように、出来るようになっただけ。
だってさ、もし一緒に居られるようになったら、出来る事は１つでも多い方が絶対良いはずだから。
そう言ったら、ちょっと恥ずかしそうに『ありがとう』って言ってくれる。
嬉しくて「嬉しい！」ハグしたら、よしよし、って撫でてくれるのも嬉しい。
だって、みんなズルくない？
何で俺だけ逢えないのよ？
まぁ、理由は分かるけどさ。
でも、頭で理解するのと、気持ちの部分って必ずしも一緒にはならない。
『そんなに頑張ってくれたんだ？』
そんな風にアナタは言うけど。
「近くに居た方が守れるでしょ」
「それに俺が近くに居たいし」
そのセリフは女子が惚れるヤツだから言う相手ちゃんと考えないとダメだよ、と笑うA。
………え、そうなの？
『大切な相手には言ってあげてね』
そう言ってAは微笑む。
＜そん時は相手には後悔させない＞って思ったら、やっぱりAは微笑んだ。
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