監査役の秘密 ページ22
side:keito
……やっちゃった……。
絶対怒られる……、いや、クビかもしれない……。
早朝6時。
仕事のために普段よりも早く出勤した俺は、ひとり青ざめながら、しかしひとり、笑顔を浮かべていた。
圭「……うぅ……。」
目の前の黒を見つめると、吸い込まれそうになるそれに、またため息。
……だって、
「わんっ。」
圭「……かわいいんだよ〜！もう、おいで！come on！」
本来ならオフィスにいるはずのない存在が、つぶらな瞳で俺を見つめてくる。
かわいい茶色いトイプードル。
甘えるように胸に顔を擦り付けられれば、抱きしめないわけにはいかなかった。
圭「俺の家で飼ってあげたいんだけどねぇ……。マンション、ペットだめなんだぁ……。」
ビルの近くのコンビニに寄り、朝ごはんを買って一息ついていたところ、彼は、いや彼女か？
…………女の子だ。
とにもかくにも、このかわいい彼女が、足元にいたのだ。
驚いて辺りを見渡しても、早朝だからか、飼い主らしき人どころか、客は俺しかおらず。
だめだよって何回も言ったんだけど、俺の声なんか御構い無しに、ぴょんぴょんと足元で跳ねるこの子が可愛くて可愛くて。
圭「飼い主さんのお名前は？」
「わんっ！」
圭「おうちはあるの？」
「わんっ！」
そっかそっかと、俺の問いかけに答えてくれた彼女の頭をよしよしと撫でる。
全然意味はわからないけど。
首輪してないし、捨て犬かな……。
うちでは飼えないから……実家に……いやお父さんに絶対怒られる……。
どうしよう……。
でもこのまま置いておけば、山ちゃんと光くんに返してきなさいって言われそうだし……。
「……わん……。」
圭「あっ、大丈夫！捨てないよ！なんとかするから！」
考え込んでいた俺を見て悲しそうに鳴くこの子をもういちど外に置いてくるなんて、絶対に出来ない。
……とりあえず、みんなが来るまでにどこかに隠しておかないと……！
圭「おいで〜、こっちだよ〜。」
「わんっ！」
焦っていても、かわいいものはかわいい。
柔らかい毛玉を、わしゃわしゃと撫でた。
【監査役 岡本圭人】
冬のエアコンの温度設定は:25度。適正温度だと、前にテレビで言っていたため。
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ころころ念(JUMP愛ing)(プロフ) - めっちゃ面白いです!!更新頑張ってください！ (2017年11月26日 18時) (
レス) id: 96a3522a8c (このIDを非表示/違反報告)
比花 - 山田最高です！頑張ってくださいね！ (2016年8月23日 6時) (レス) id: 03d3621b64 (このIDを非表示/違反報告)
美久 - 更新待ってました！これからも応援し続けます！！ (2016年3月25日 13時) (レス) id: 414cfe96bd (このIDを非表示/違反報告)
阿貴(プロフ) - 更新待ってました!!(^^)けど!!､わわ、ばーれちゃったばれちゃった！岡本さんに雷が…!?楽しみに待ってます!! (2016年3月25日 0時) (携帯から) (レス) id: f05717cdd0 (このIDを非表示/違反報告)
わっほいほい！ - さいこーっしかいえへん！ (2016年3月6日 17時) (レス) id: 5a111eb594 (このIDを非表示/違反報告)
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