キミと過ごした日々

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(山本side)


渡辺「あれ？須貝さんは？」

伊沢「あぁ、今日はお休み、京都に帰ってる」

山本「何かあったんですか？」

伊沢「従姉妹さんが亡くなったんだって、交通事故で」

渡辺「そうなんですか…」

伊沢「仲良かったみたいだから、お葬式は行かないとって」

山本「そうなんですね…」




そしてその翌日…




山本「ぇっと…」

渡辺「須貝さん…？」

須貝「A、挨拶して」

「…」




須貝さんの足にしがみ付いて僕らから隠れる小さな女の子




河村「須貝さん、誘拐はダメですよ」

須貝「してねーよ！」




女の子を自分の前に立たせると頭の上にポンと手を置いた




須貝「従姉妹の娘のA、俺が引き取った」

渡辺「ひっ…」

山本「引き取った！？」

「っ…」




僕らの声にビックリしたのか再び須貝さんの足に隠れてしまった




伊沢「なんでそうなんの？」

須貝「いろいろあってな…」



『思い出してもイライラするわ…』とボソッと呟いた




伊沢「押し付けられた、とかではないんでしょ？」

須貝「うん、自分から」

山本「何があったんですか？」

須貝「話すと長くなるんだけどさ…」



チラッとAちゃんの方を見ると頭をポンと撫でた



須貝「A、パズルするか？」

「…」



須貝さんのズボンを掴んでフルフルと首を振る



須貝「なんで？パズル好きじゃん」

河村「慣れない場所で緊張してるんじゃないですか？」

伊沢「山森さーん」

山森『はーい』



違う部屋にいた山森さんが呼ばれて入ってきた



山森「え、かわいー！」



ハイテンションの山森さんにビックリしてさらに須貝さんの背中に隠れてしまった



伊沢「ちょっとこの子見といてくれない？女の人の方が安心するだろうし」

須貝「パズルが好きだから、好きにやらせといてくれる？」

山森「はい」

須貝「A」



Aちゃんと目線を合わせて頭を撫でた



須貝「ちょっとだけ、このお姉ちゃんと遊んでてくれる？」

「…」



小さくコクっと頷いたAちゃんを連れて山森さんが部屋を出て行った

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