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「い、いや。ただの世間話だよ?ほら、クロは寝てたから久々に2人で話に花を咲かせてましたっ!!」


へらへらっと笑うけど…我ながら苦しい言い訳だと思う。
あの研磨が、わざわざ世間話しにここに来るわけない……バレませんよーにっ!!



ク「…ふーん?俺、誰かさんのでけー声で目覚めたんだよね。わざわざ教室出てここで話してた理由も、知ってるぜ?」ニヤ


なっなんだって…!!!
このニヤリ顔は本当に知ってる顔だ…
研磨かむばーーーっっく!私にはもうムリ。


「へ、へぇ?ナンノコトカナ…?」
あぁぁ冷や汗がやばい。


ク「ついでに、Aが顔真っ赤にさせてたのも知ってる。なに?恋バナですか?恋・バ・ナ♪」


かぁぁあっと、やっと冷めた頬が
また熱くなっていくのがわかる。

それに気付かれないよう、窓の方に向き直り


「クロも、研磨と同じで、人のことよく見てるよね…!」

なんて、否定とも肯定ともとれないなんとも微妙な言葉を返す。
でもクロなら気付いてしまいそう。


ク「……っ、なに、まじで恋バナ?」

ほら。

「さぁ?どうでしょう?」


ク「おいコラ。こっち向いて話せ。聞き取りづらいだろ。」

今そっち向いたら顔赤いのバレるから!無理だから!…逃げよう。

「へへーん、やだよーっっ!!」
得意のあっかんべーをかまして、
逃げるようにダッシュで教室へ。


ク「っあ、おい!」







ク「…マジかよ」




そう呟いてたことを、私は知らない。



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作者名:ゆう | 作成日時:2016年1月17日 6時

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