AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？] (ページ33)

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原田「言えたじゃねえか。今回、(人1)を救ったのは、明智。おまえだ。」

明智「…え？」

原田「俺に助けを求め、俺と一緒にここへ来て、１番に飛び出してコイツを吹っ飛ばして、(人1)を抱きしめて、最後はコイツに言いたいことを言った。自分の力じゃAを救えないなんて言ってたけど。どう考えても、お前が、(人1)を救ったんだ。」

秀一が、私を救った。

秀一の顔を見ると、秀一は目をギュッと瞑りながらポロポロと涙を流していた。

久しぶりに、泣いている秀一を、私は見た。

原田「…(人1)」

そして次は私の顔を見る。

原田先生の目も心なしか潤んでいた。

原田「今まで、よく頑張った。よく、耐えた。私もあんたが今までしてきた数々の辛さ、想像もできない。本当に苦しかったと思う。いいか？今までこうやって生きてきたお前に言う。お前の心も、身体も。お前のものだ」

原田先生の言葉に気づけば私も涙が出ていた。

涙の流し方も忘れてしまっていたと思ってたけど。

忘れてなんか、なかったんだ。

原田「だからもう二度と。大切でもないような人に身体を触らせるな。絶対に。それだけは約束してちょうだい。」

体が小刻みに小さく震えて、涙が止まらない。

そんな私を秀一が泣きながら抱きしめてくれた。

安心する匂い、温かい。

余計、涙が出た。

でも、それは今までと違って、悲しい涙なんかじゃなかった。

原田「そうやって。明智と、支え合って、プラスの方に生きていきなさい。あんたたちの未来はきっと、明るい。私が保証するわ」

原田先生は優しく笑うと、「じゃ、私はお邪魔でしょうから、退室するわ。ほら、お前も！！早く出て行け！！」と言って、父親も含めて出て行った。