AFFECTION２［俺のスカート、どこ行った？] (ページ11)

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Aside

退学届をなぜ受理していないのかを校長室で抗議する私たち。

明智「なんでですか？」

校長「保護者の方とお話ししたいんだけど。今日来れなかったのかな？」

「…呼んでも、来ません」

校長「え？なんて？」

明智「俺らの親、どっちも呼んでも来ないっすよ。だったら俺らの意思だけで判断したほうがいいと思うんですけど」

明智が私の気持ちを汲んでそう話してくれる。

原田「あんたらの意思って、そもそもなんでやめたいのよ」

明智「やめる理由とか別に関係ないですよね？やめる手続きをしてやめる。ただそれだけでよくないですか？」

原田「そうもいかないから聞いてるんでしょ？」

明智「頼んでないけど」

原田「なに？」

明智「そっちがなに？」

明智が原田先生にぶつかっていく。

原田「…(人1)は。それでいいの？あんたには、なんの理由があんのよ」

明智「だから、なんでもいいでしょって」

原田「(人1)に聞いてるの」

私たちだって、辞めたくて辞めるんじゃない。

だけど、辞めるしか方法がない。

だから、なぜ辞めるのか理由を聞かれても、困る。

だって、本当のこと言っても。誰も助けてくれないでしょ。

同情して終わりでしょ。

「理由なんて、言う必要性を感じないので。言いません。」

原田「…(人1)もか」

だったら、最初から理由なんて言いたくない。

校長「まぁ、まぁまぁ…。とにかくちゃんと事情が分からないうちには受理できないからね。そう伝えておいてくれるかな？」

私たちは、退学届を受理されないまま、帰された。

そして次の日から。私たちは学校には行かず、お互いの仕事先へ行った。