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紫「 岸君、抜け駆けはあかんわ。笑 」
息を切らせながら、私の姿を確認すると優しく微笑んでくれた。
岸「 紫耀!!来るの早くねえか?笑 」
紫「 廉から、岸君がAを賭けたゲーム始めてるでって電話来たから慌てて飛んで来てん!笑 」
岸「 これから俺とAちゃんの楽しい時間のはずだったのになー。笑 」
それ聞いた紫耀は、私の頬にピタッと手をくっ付けた。
触れている部分が、紫耀の体温を感じて暖かい。
紫「 ……A、何もされてへんよね? 」
そのまま顔を覗き込んで言うせいで、自然と顔が近くなる。
また鼓動がうるさい。
「 やっ…!いやっ、何も!! 」
手が離れたかと思えば、肩に腕が回ってきて岸君から私を遠ざける。
岸「 や!楽しい時間って、そういうやましい意味じゃ無くて純粋に!こう!な!?」
必死に誤解を解こうとする岸君に、笑いを堪えていた紫耀が吹き出した。
紫「 あーはっは! 嘘やって!そんなん冗談に決まっとるやん!笑 」
岸「 おまっ、ビックリしたじゃねーか!笑 」
紫「 Aを笑わせたら、1ポイントやっけ? 俺岸君に勝てる気せん。 」
岸「 それはわかんねえよ?笑 追加ルールでキュンとしたり、ドキドキしても1ポイントゲット! 」
すると、肩に置かれていた手をパッと離した紫耀。
ビックリして紫耀を見ると、彼も驚いた表情で私を見ていた。
紫「 … 今の、ドキドキしてた?… 」
「 え、…と…。 」
恥ずかしくて、言い出せない。
岸「 おいおいおい、どうせ紫耀に10ポイントだろー! 」
紫「 なんて甘い対戦相手やねん…笑 」
岸君のツッコミのお陰で助かった。
紫耀の中で私はただの友達だから、
言えなかった。
いや、言いたくなかった。
ドキドキしてるよって。
伝えたら、紫耀が離れていってしまいそうだから。
紫耀の事だから、もう二度と私に触れないようにするんでしょ?
紫「 みんなのとこ、いこか? 」
「 うんっ…。 」
どうすれば、紫耀は振り向いてくれるだろうか。
考えれば考えるほど分からなくなるその答え。
今は廉の「 そばに居れば良い 」その言葉が支えになっている。
今だって後ろ姿を眺める事しか出来なくてもどかしい。
それでも気持ちは正直で、後ろ振り向く度に胸の高鳴りが止まらなくる。
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りー(プロフ) - ととろさん» ありがとうございます(;_;)私も岸君には平野君から奪う勢いで頑張って貰いたいと思ってます!笑 亀更新ですがお付き合い下さい(^_^*) (2016年11月28日 2時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
ととろ(プロフ) - 一番好きな作品です!平野くんとくっついてほしいのですが岸くんももっと頑張れ!とゆう気持ちでみています笑これからも更新頑張ってください! (2016年11月27日 20時) (レス) id: ceb33ecd27 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - はるひさん» ありがとうございます!きゅんきゅん出来ましたか?まだまだ平野君との絡みシーンが少ない気がしてますので、今後期待して待っていて下さい(*^^*) (2016年11月23日 0時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
はるひ - このお話面白いしきゅんきゅんしました!次の更新も楽しみにしてます(*´ч ` *) (2016年11月21日 15時) (レス) id: c2bed1d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - わさおさん» 初コメントありがとうございます! 読者様の声が気になっていた所なのでとても嬉しいです。亀更新ですが今後ともお付き合い下さい(●´ω`●) (2016年11月14日 1時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りー | 作成日時:2016年10月24日 1時