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皆バラバラの講義になってしまい、ライングループを作ってどこ行く何する?というトークをさそっくしている。
既読にはなるが、相変わらず文章が苦手な様で中々参加して来ない紫耀。
その分たまに送られてくるスタンプが特別可愛く見える…。
ようやく誰も仲良い人がいない講義が終わり、荷物を持ち校門へ向かう。
いつものように駅の方向へ曲がると、
「 A! 」
といって誰かに呼び止められた。
振り向くと、そこには壁にもたれかかった紫耀がいた。
紫「 一緒に帰ろ? 」
そういって手を差し出してきた紫耀。
これって手を繋げってこと…だよね?
ただでさえ紫耀が私の帰りを待っててくれたのに、こんな事されて内心ドキドキがうるさい。
今すぐその手を繋いでしまいそうな程嬉しい。
けど、こんな公共の場で手なんか繋いだら絶対悪い噂が広まるだけ…。
照れ隠し半分、罪悪感半分で
「 繋ぎませんっ 」
と言って無視する。
「 アカンよな… 」そうボソッと呟いで私の隣を歩き始めた。
どういう意図で手を差し出して来たのは全くわからない。
そんなに日も経ってないし例のあの女の人を忘れられた様には思えない。
紫「 あ、そや。Aに食べて欲しいデザートあんねんけど行かん? 」
「 う、うん!行く。 」
いつもと変わらない様子で横を歩く紫耀。
さっきのは何だったんだろうと気になりながらも紫耀の後を素直に着いて行く。
紫「 さー。着いたで! 」
案内されたのはただのマンション。
「 デザート…は? 」
紫「 俺の部屋の冷蔵庫の中! 」
そういって指さす上層階。
紫「 つまり、ここ俺ん家やね。 」
「 ええっ!お邪魔しちゃっていいの? 」
紫「 いいのー! Aの為にデザート取っといてあるんやから! 」
まさか紫耀の家に上がることが出来るなんて考えても無かったから、心臓が跳ね上がる。
部屋の前に着くと、鍵をガチャっと開けて「どうぞ」とエスコートしてくれる。
恐る恐る部屋に入る。
「 お邪魔します… 」
ふわっと香ってくる紫耀の甘いバニラの香りが部屋にも残っている。
嗅覚が反応してさらに鼓動を強くする。
紫「 ソファー座って? 」
そういってキッチンへデザートを取りに行った紫耀。
居ないことを良い事に部屋中を見回す。
いつも紫耀が着ている服があることで、本当に紫耀の家なのだと実感する。
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りー(プロフ) - ととろさん» ありがとうございます(;_;)私も岸君には平野君から奪う勢いで頑張って貰いたいと思ってます!笑 亀更新ですがお付き合い下さい(^_^*) (2016年11月28日 2時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
ととろ(プロフ) - 一番好きな作品です!平野くんとくっついてほしいのですが岸くんももっと頑張れ!とゆう気持ちでみています笑これからも更新頑張ってください! (2016年11月27日 20時) (レス) id: ceb33ecd27 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - はるひさん» ありがとうございます!きゅんきゅん出来ましたか?まだまだ平野君との絡みシーンが少ない気がしてますので、今後期待して待っていて下さい(*^^*) (2016年11月23日 0時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
はるひ - このお話面白いしきゅんきゅんしました!次の更新も楽しみにしてます(*´ч ` *) (2016年11月21日 15時) (レス) id: c2bed1d8a8 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - わさおさん» 初コメントありがとうございます! 読者様の声が気になっていた所なのでとても嬉しいです。亀更新ですが今後ともお付き合い下さい(●´ω`●) (2016年11月14日 1時) (レス) id: ddd52e45f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りー | 作成日時:2016年10月24日 1時