ぼくらのきずな【気象系】 (ページ32)

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キミを愛し、守り続ける10 ページ32

和也side

潤くんとまーくんの一家が
行方知れずになったとわかったのは翌日

近所で話題になり、
心配と不安の声が上がった

和「昨日…、潤くんのお母さんから、でんわ…」

「電話があったの？いつのこと？」

和「夕方くらい…」

すぐに言わなかったから、
怒られると思い怖かった

黙ってしまった母に
余計に怖くなったのを覚えてる

「ちょっと待ってね、掛け直してくるから」

和「うん…」

電話を掛けに行った母

戻ってきた母の顔を
昨日のことのように思い出せる

「……」

和「お母さん…？」

「電話には出なかったわ…」

どうしたのかしら…、と
不安気に呟く母

しばらく考え込んで
思いついたように立ち上がった

「もしかして…！」

和「お母さん？」

「和、ちょっとお母さん出てくるわね！」

和「お母さん！」

どこに行くのかも告げず、
急ぎバタバタと出て行った母

もちろん外は妖怪がウロついている

そして母が帰ってくることはなかった

和「あの日の小さな約束が…多くの命を奪う原因になった…」

智「たしかに原因はその約束かもしれない…。けど和のせいじゃないよ」

翔「そうだよ…ただ、タイミングが悪かっただけで…」

智「正確に言えば妖怪のせいだけどな」

励ましの言葉をくれる２人

嬉しいけど、あの日約束をしたのは俺だから

悔しいけど次の日にじいちゃんが来て、
母や潤くん、まーくん、
その２人の家族の遺体が発見された

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これが俺の罪…