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「……ねぇ、何処に行くん?」


 少し暗い廊下にモモの声が響く。モモはアリス、ハルヒと3人で行動していた。
 アリスが真っ直ぐと廊下を見据えながら「家庭科室だよ」と呟く。彼女は普段の移動教室と変わらないほど落ち着きはらっていて逆に怖いくらいだ。


「……アリさん、何か落ち着きすぎじゃない?」
「別にそんな事ないよ。内心ビビってる。それにゲームとかでこんな状況何回も経験したからね」


 リアルとゲームは違うのに……と、ハルヒが溜息を吐くと、家庭科室が見えてきた。家庭科室の扉はモモたちを歓迎しているかのようにぽっかりと開いている。


「やっぱり、誰か入ってたな……」
「……誰だろ……」
「とりま、なんか武器を探そっか」


 アリスはその空間に何も怯えず入っていく。それに続いてモモとハルヒも入っていった。
 少し探していると、アリスが声をあげた。


「どっ、如何したの?」
「……鍵が落ちてる」
「鍵……? このドアのじゃない?」


 ハルヒがアリスの立っていた一の近くにあるドアを指す。そのドアは明らかに禍々しい雰囲気を放っており、触れるのも何となく嫌だった。
 

「じゃあ、開けるか……」
「うん……」


 ギィィと音をたて、古いドアが開く。其処には幾数もの刃物が並んでいる。それと、ガラスの破片などが辺りに散らかっていた。
 先程まで不安の色を見せなかったハルヒの目に不安が浮かぶ。そして、震える声でアリスに尋ねている。


「アリさん、何、此処……」
「家庭科の授業で使う刃物とかだよ。ついこの前、魚捌いたじゃん」


 アリスはそう言うと、置いてあった刃物を掴み、ニタァと笑う。その顔がどうも不気味でモモの背中に悪寒が走る。
 それを見たのはモモだけのようでハルヒは何ともないような顔でアリスを見ていた。

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設定タグ:霜月白雨 , 鬼ごっこ , ホラー   
作品ジャンル:ホラー, オリジナル作品
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霜月白雨@我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» コメント(´▽`)アリガト! あぁ、直さんとな……このままチャット続くんだったらしらたま掲示板いかへん? (2017年10月19日 19時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - よくよく見ると、ダイキ→タイキになってるぞ。 更新ありがと!今回も良かったっす(´・ω・`) (2017年10月19日 19時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨@我々ハマったw(プロフ) - 谷崎小夜さん» 君はあの……! 有り難う!! きみきゃわうぃーね☆ (2017年10月18日 7時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
谷崎小夜 - すごくいい!臨場感が伝わってきたよ。面白い! (2017年10月17日 23時) (レス) id: 0c4ef10cf1 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨@地味に傷ついたw(プロフ) - 桃色レイカンさん» コメントありがとうございます! そう言って貰えると嬉しいです!! CSSですね! はい! 更新頑張ります!! コメントありがとうございました!! (2017年10月7日 14時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜月白雨 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年10月6日 19時

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