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黒崎眞弥(切甘) ページ15

『ただいま』


誰もいない部屋に俺の声がこだまする。

今日も一人か。疲れたな…
電気も付けずにソファへと身を投げる。


『はぁー…』


無意識にため息が出ていた。


「眞弥…?」


ドアが開くとともに聞こえてきた声。
途端に視界が明るくなった。


「帰ってたんだ。お帰り。」


そう言って微笑むA。

来てたのか。
Aの顔を見てホッとする。


「ご飯用意してあるけど、食べる?」


『いや。いらね。』


俺は起き上がり
キッチンに行こうとする
Aに向かって
おいで、おいでと手招きした。

横にすわるAに抱きつく。

最初は驚いていたAも
なにも言わずに頭を撫でてくれた。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Aside


眞弥は弱い。
弱いくせに、すぐ無理をする。

こうして眞弥が甘えてくるのは
余程キツい時だと言うのを
私は知っている。


私もメンバーも
無理する眞弥に気づいているけど
当の本人はそれに気づいてない。

ブレーキをかけ忘れた車のように
猛スピードで走っているから。


「大丈夫だよ。」


私は眞弥の頭を撫でながら言った。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



予想外の発言に一瞬驚く俺。

でもAは優しく、優しく
俺の頭を撫でてくれていた。


まだ何も話していないのに。

やっぱこいつには敵わないな。
俺の全てを分かっているようで。


『俺さっ』

「うん」


『まだまだ頑張り足りねーし、』

「うん」


『自分の夢も叶うまでまだ当分先だ』

「うん」


『でも俺頑張るからさっ!
これからも傍で見守っててくれ。』


こんなこと普段なら言わない。

いや、言えねぇ。


俺の顔は耳まで真っ赤だ。

それを知られたくなくて
Aを更にギュッと抱き締める。


「頑張りすぎる眞弥は嫌いだよ。」


Aは一言だけいった。


あぁ…。
だからこいつから離れられない。


ありがとう。

明日からまた
いつもの俺に戻れる気がする。



〜 E N D 〜

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はくれい&ゆっくりひな - とても面白いし完全に、ヤバそうでした(*≧∀≦*) (2015年10月8日 19時) (レス) id: 937ff5595a (このIDを非表示/違反報告)
Z(プロフ) - ちびすけ。さん» 赤い字を押しても戸のペーは存在しませんになります(>_<)こっちの不具合かもしれませんが! (2015年2月26日 21時) (レス) id: b35d731f20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびすけ。(プロフ) - Zさん» 遅くなってすみません(>_<)小説が見れないとは表示されないって事ですか? (2015年2月25日 22時) (レス) id: 68128786f6 (このIDを非表示/違反報告)
Z(プロフ) - 違うサイトのほうに行ってみたのですが小説が見れません(。í _ ì。) (2015年2月21日 23時) (レス) id: b35d731f20 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ@(プロフ) - リク失礼します! 九条さんで甘裏お願いいたします! (2015年2月7日 15時) (レス) id: 43c50d498d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちびすけ。 | 作者ホームページ:http://id11.fm-p.jp/541/anotherside9/  
作成日時:2015年1月16日 23時

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