夏祭り 其の五 ページ16
in輝
僕は全てを話した。
最近、ここらで出没する怪異の事
その情報収集に来ていること
祭りに来たら、たまたま妖狐を見つけたので追いかけてきたこと
ここまでの経緯を全て、
清瀬さんは最初は訝しげにこちらを窺ってきたけど、やがて納得したのか、頷いてくれた。
主「なるほど、分かった。
じゃあ、源くんはこの神社にいる怪異達を祓う気はないんだね。」
輝「うん、そうだよ」
実は…なんて微塵も考えていなかったかのように、自分でも分かるくらい良い笑顔を作って、キッパリと答えた。
それを見た清瀬さんは一瞬たじろぎ、何か言いたそうだったので瞬時に別の話題を振る。
輝「清瀬さんはどうしてここに？
怪異達とつるんで何してたの？」
主「ぁ…」
怯えの色が瞳に滲んだ。
彼女はたまにこういう表情を僕に向けてくる。
いや、七不思議の二番の一件の後、常に僕に対して何処か怯えている。
それがあからさまに表に出るときが…
朱「ねぇ！A！！」
急に赤い飾りを付けた妖狐が大きな声でわざとらしく清瀬さんの名前を呼んだ。
主「え…あ、どうしたの、朱羅？」
朱「その祓い屋の探している怪異、私知ってる！」
！？
赤い妖狐に向けて身を乗り出す。
妖狐はビクリと体を震わせた。
構わずに手を伸ばそうとすると白い手が間に入ってきた。
手の主は勿論、清瀬さんで
彼女は僕を睨む。
主「祓い屋の顔になってる」
そういうと今度は妖狐を抱きしめ、子供をあやすように優しく言葉を投げかけた。
主「本当？」
朱「うん、空孤さまが他の眷属さま達と話しているのを聞いたわ」
主「姐さんはなんて言っていたかわかる？」
赤い妖狐はビクビクとこちらを窺いながら言葉をこぼす。
朱「空狐様は困ったとおっしゃってた。
でも、お仕事があったから直ぐにその場を離れたの、それ以外の事は知らないわ」
状況を整理する。
これは詳しい相手に話を聞くべきだと考える。
しかし、相手は怪異
しかも話から察するに、上級とまではいかなくても、それなりに位のある可能性が高い…
現実的に不可能だと結論付ける。
正直、清瀬さんが怪異と一緒にいるのは見過ごせないけど…コレは帰るべきだ。
彼女にさようならと言おうとするとこちらを窺うように先に彼女が口を開いた。
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minimum(プロフ) - ここで終わるの、気になりすぎます。とっても面白かったです！こんな夢中になるような作品に出会えて嬉しいです。ありがとうございます。続き、期待してても良いですか！？ (4月4日 20時) (
レス) @page33 id: 2677f851e2 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこって美味しいですよね - あばば…終わってしまった……しかも2年前だと？！？このコメが届いたら嬉しいのですがね…応援しております。まじで最高です🥹🥹🥹 (4月1日 23時) (レス) @page33 id: f91a4d9a84 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 夢小説だと思えないくらいの濃い話をありがとうございます！！輝くんと夢主さんが幸せになれますように！！ (2月26日 21時) (レス) @page33 id: f39889db93 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最新待ってます‼︎ (8月2日 8時) (レス) @page33 id: 8da118ebe3 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - 終わり⁉︎終わりなんですか⁉︎そんな、、、続きが気になりすぎる、、、、 (2023年1月3日 17時) (レス) @page33 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2020年6月7日 16時
