ちゃんと隠さなきゃ ページ6
Aside
キヨくんがお肉を焼いて、私のお皿にぽんぽん入れてくれる。
食べても食べても減らない。
一定の量がお皿にある状態。
気を遣われていると思い、申し訳なくなって提案する。
A「キヨくんお肉ずっと入れてくれてるけど、ちゃんと食べてる?私、今度焼くよ?」
キ「いいよ。見てみなって、俺の皿。」
見てみるとたんまりとお皿にお肉が乗っていた。
キ「ちゃんと食べてるから気にしないで。それよりさ、冷麺食べね?半分しよーぜ。」
タブレットで麺のページを開き、慣れた手つきで注文してくれる。
A「冷麺辛いやつ?」
キ「そんな辛くねーよ多分。辛かったら俺食べるし。辛くなくても食べっけど笑」
A「わかった!食べれる分だけ食べるね。」
キ「おん。」
他愛もない話をしながら、さっき家を出る前にキヨくんに聞かれたことを思い出す。
明らかに怪しまれている。
そりゃ誤魔化すのも無茶があるから「今は言えない」と言ったけど、サプライズの日にならないと言えるわけがない。
まだあと1ヶ月ぐらい日がある。
ちゃんと隠さなきゃ。
でも、キヨくんが最俺の皆さんと会う時もあると思うし、皆さんにも隠しておいてもらわないとバレてしまう。
キ「Aちゃん先食べてみな〜。」
A「う、うん。」
考えている間に冷麺が届いたらしく、私の前に冷えたお皿が置かれる。
ちょっとぎこちなくなった私に気づいていないのか、キヨくんは肘をついてニコニコとこちらを見ている。
A「いただきます。」
キ「ん。……どう?」
A「美味しい…!」
キ「良かった。全部食べる?」
A「流石に量多いから、半分だけ貰うね。」
キ「りょーかい。俺、ビビンバも頼もかなー。」
A「まだ食べるの?」
キ「だって、打ち合わせで頭使ったらお腹めっちゃ空いてさ。まだ足んないわ!」
A「そういうことならいっぱい食べよう!私も付き合う!」
キ「…無理はすんなよ?」
キヨくんが食べることに必死なおかげで、私も考えても仕方がないので一緒にいっぱい食べることに決めた。
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ゑぬ(プロフ) - り なさん» コメントありがとうございます😭 1から読んでくださって感謝でしかないです🙇♀️ 読者の方のおかげで完走出来ました! ありがとうございました🙇♀️ (10月31日 15時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
り な(プロフ) - シリーズ1から読んでいて二人が幸せになって良かったです。完走おめでとうございます!! (10月31日 13時) (レス) @page50 id: 916a2c7fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゑぬ | 作成日時:2022年7月23日 21時