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普通の日常 ページ39

キヨside
ゲーム月間と称して1ヶ月間はひたすらゲームをやり込んでいたAちゃん。
SNSの方でも熱が冷めてきたのか、アンチのコメントの量が減り、Aちゃんと動画を撮ってくれという声が続出してきた。


A「それじゃあ行ってくる!」

キ「ん。行ってらっしゃい。」


Aちゃんはバイトに復帰して、普通の日常が戻ってきた。
俺も打ち合わせがあるから準備をして家を出る。







打ち合わせが終わり小腹が空いたので、Aちゃんのバイト先に寄る。


吉原「いらっしゃいませ…。なんだ、キヨさんか。」

キ「久しぶり。なんだって失礼じゃね?一応客なんですけどー?」

吉原「お席ご案内しますね。」


わざとらしく営業スマイルを作り、俺を席に案内してくれる。
カウンターから出てきたAちゃんがお水を持ってきてくれる。


A「キヨくん!打ち合わせお疲れ様。」

キ「ありがとう。あと1時間ぐらいだよね?一緒に帰ろっか。」

A「うん!あ、ご注文お伺いします。」

キ「カレーライス大盛りで。」

A「今から大盛り食べるの?夜ご飯大丈夫?」

キ「……Aちゃんのご飯いっぱい食べたいし、普通で。」

A「かしこまりました笑」


Aちゃんのウェイター姿はいつ見ても可愛い。去っていく後ろ姿を見ながらそう思う。


客「あれって、キヨじゃない?」

客「え!ほんとだ!ってことは、あの子が彼女?」

客「確かに可愛いけど…どうやって出会うんだろう。」

客「ここのカフェの常連でとかじゃない?」

客「同棲してるんじゃない?一緒に帰ろって言ってたし。」


コソコソと俺たちの噂をする人の声が聞こえてくる。
気になるのも無理はないか。


店長「だいぶ騒動は収まったみたいですね。」

キ「あ、店長さん。…ご迷惑おかけしてすみませんでした。」

店長「いいんだよ。まだ噂する人はいるみたいだしね。Aちゃんの事をちゃんと見てくれてる人がいて、安心だよ。」


店長は何か事情を知っているのだろうか。
分からないけど、Aちゃんの新しい居場所を作ってくれた方だ。感謝しかない。


吉原「お客さん方、キヨさんの噂より俺のチャンネルとかどうです?」


噂していたお客さんに吉原くんが声をかけている。
Aちゃんの事がまだ好きな彼なりの守り方なんだろう。
俺たちの普通の日常は、周りの人達の支えありきのもの。
ありがたいなと思いながら、運ばれてきたカレーを頬張った。

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設定タグ:キヨ , 最終兵器俺達 , TOP4   
作品ジャンル:恋愛
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます!会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇‍♀️ (2022年7月20日 16時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています!「ガッチさんにときめかないで!」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えぬ | 作成日時:2022年6月5日 21時

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