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ゲーム月間(キヨ) ページ32

Aside
しばらくの間、バイトをお休みさせてもらい、家からも極力出ないようにすることに。


キ「さ!何するよ!!」


いつもよりテンションが高めなキヨくん。
目がキラキラ輝いているのが分かる。


A「2人でマリオしたい!私下手っぴだから、上手くなってみんなとやりたいんだ〜。」

キ「みんなとは別にしなくていいけど、俺といっぱいやって上手くなろう!」


お昼間から2人でスーパーマリオブラザーズをプレイ。
キヨくんは「俺のルイージだから」と2Pなので、私が1Pに。
やったのも数回なので、まだまだ下手っぴ。
すぐに落ちたり敵に殺られたりしてしまう。


A「あー!!また!!!」

キ「落ちすぎじゃない?笑」

A「タイミングと感覚がわかんなくて…。ヘルプミー!笑」

キ「今日だけで何回助けんだ俺は笑」


2人でわいわいゲームをする。
最近は週3回ほどバイトに行っているし、キヨくんもお昼間は個人実況を撮って、夜はTOP4や最俺との実況を撮ったりしているから、あまり2人の時間がなかった。
最初の頃に戻った様な、でも、最初の頃より打ち解けてまた違う様な。
一緒に過ごしてもう8ヶ月。
付き合って2ヶ月。
気づけばそれだけ時が経っていて。
拾われた時は、まさかこの人と付き合うなんて思ってもいなかった。
たぶんキヨくんも思ってなかっただろう。


キ「…なんか最初の頃みたいじゃね?」


キヨくんはテレビから目を離さずにポツリと呟いた。


A「キヨくんも思った?」

キ「Aちゃんも思ってたの?」

A「うん。最初の頃、こうやって遊んで貰ってたなって。その時は本当に何にも分からなくて、操作もゲーム機も見たこと無かったし。ゲームっていう存在が近くにあるようになったんだなって思って。」


ただひたすらに家族と離れ、大好きなおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に過ごしていた私。
最後はもう介護になっていたけど、私にとっては苦ではなかった。
そんな生活をしていたから、家にはもちろん早く帰ったし、ネットの世界とは離れて暮らしていたから携帯も持っていなくて、もちろん友達もいなかった。


A「今の私には頼れる人達が沢山いて、幸せがすぐ側にあって、きちんと居場所があるんだよね。8ヶ月前の私に教えてあげたいよ笑」

キ「俺に拾われて正解だったっしょ?」

A「それはもう、その通り。」


そんなことを話しながら、再びテレビ画面に目を向けた。

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設定タグ:キヨ , 最終兵器俺達 , TOP4   
作品ジャンル:恋愛
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます!会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇‍♀️ (2022年7月20日 16時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています!「ガッチさんにときめかないで!」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えぬ | 作成日時:2022年6月5日 21時

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