彼女の本音 ページ4
キヨside
俺は息を潜めて2人の会話に聞き入る。
レ「どうなの、彼氏とは。」
A「あー。彼は私とゲームしてるとすごく楽しそうにするんですよね。でも…私はやっぱりキヨさんじゃないと楽しめない。」
レ「じゃあ戻っておいでよ。キヨくん寂しそうなんだけど。」
A「それは出来ないんです…。」
俺とゲームするのが好きなら戻ってきたらいい。吉原くんといるより、俺といる方が絶対Aちゃん楽しいじゃん。
レ「…俺には理由、話してくれてもいいんじゃない？」
A「…キヨさんに言わないで貰えますか？」
レトさんには言うんだということに少しモヤっとするけど、今はレトさんの力がないとAちゃんの情報が手に入らない。
A「…吉原くんに、私とキヨさんが一緒に住んでることがバレてたんです。それで、付き合うことを条件に口外しない約束をしてもらったんです。」
その話、直接俺に言ってほしかった。俺は巻き込まれキングだから、過去にもいろいろあったしどうとでも出来る。だけど、Aちゃんは優しいから。俺に迷惑をかけないように1人で全部背負って、俺から離れていったってことか。
レ「キヨくんなんて巻き込めばいいのに。巻き込まれキングの異名がついてるぐらいだよ？迷惑なんて思わないと思う。それに、まだ付けてるんでしょ。ブレスレット。」
A「…どうしてもこれだけは外せません。だって、キヨさんと色違いの大事なものだから。」
付き合ってんのに他の男から貰ったもの、付けてちゃ怒られるって。普段の俺ならそう思うけど、今は違う。きっとAちゃんは俺の事を待ってる。助けを待ってる。出会った時が思い出される。1人で孤独で震えていた雨の日。言葉も上手く話せなくてずっと怯えていた。Aちゃんは今、笑えているかな。やっと幸せになれたのに、それを知らず奪っていった吉原くんは許せない。
俺はレトさんから電話を奪い取った。
キ「Aちゃんは本当に大バカだよ。…待ってて。俺が助けるから。俺、スーパーマンじゃん？」
A「キ、キヨさん…なんで…。」
キ「わかった？俺が助けてやるから。…返事は？」
A「…はい。」
強引だとは思うけど、こうでもしないとAちゃんは戻って来てくれないと思った。待ってろよ。俺はスーパーマンだからな。また助けてあげるから。
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます！会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年7月20日 16時) (
レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています！「ガッチさんにときめかないで！」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えぬ | 作成日時：2022年6月5日 21時
