報告 ページ11
キヨside
キ「俺さ、付き合ったこと、バレる前に公表しときたいんだけどいい?」
A「…いいですよ。」
キ「怖い?」
A「そりゃ怖いですよ。キヨさん有名人で人気者だし、急に知らない人と付き合ったなんて知ったらファンの方たちはビックリすると思うし。」
何か面倒事になる前に言っておこうと思った。
Aちゃんを守るためにも、できることはやっておきたいし。
キ「大丈夫。俺が守るから。」
Aちゃんに言い聞かせると同時に、自分の中でも覚悟と決心をする。
まずはTOP4と最俺のメンバーに「付き合った」とだけ送る。
それからSNSで何事もないように「俺付き合ったわ〜そゆことだからよろしく!」と呟く。
A「えええ!こんなさらっと!?」
キ「驚きすぎだろ笑」
信じられないとでも言った顔だ。
こんな表情もするのか。可愛い。
1人慌てるAちゃんを落ち着かせ、これからのことについて話す。
キ「まず、俺は動画でも言おうと思う。ちゃんと実写でね。AちゃんはあまりSNSを見て、どうなってるか詮索しないこと。わかった?」
A「わかりました。私を守ることに繋がるんですよね?」
キ「そう。Aちゃんが傷つくようなこと言う奴もいるから。見てほしくない。」
SNSの怖さを知っている。だからこそ、Aちゃんにはその世界にあまり関わってほしくない。
机に置いたスマホからの通知音がうるさくて、俺はマナーモードにした。
A「いいんですか?」
キ「いいの。最俺とTOP4にはあとでちゃんと言っとくから。…たぶんこの通知、コメントとかメッセだし。とりあえずさ、ご飯食べね?」
俺のお腹は限界を迎えていた。
Aちゃんはニコッと笑うと「すぐ作りますね!」と元気にキッチンへと走って行った。
さて、俺はこの間に実写を撮るとするか。
Aちゃんに声を掛け自室に入ると、初心に帰って青ジャージに着替える。
カメラを持って「いってきます」と家を出る。
近くの公園に行き、三脚を立て動画を回す。
キ「ども。キヨです。あ、俺のつぶやき見ました?実はですね、この度私キヨ、お付き合いをさせていただくことになりました!お前ら祝え!喜べ!」
出来るだけいいコメントが来るように流れを誘導する。
俺、1人で公園で何やってんだって思うけど、戻ったらAちゃんの飯が待ってるからと勢いに任せてカメラに喋った。
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます!会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇♀️ (2022年7月20日 16時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています!「ガッチさんにときめかないで!」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えぬ | 作成日時:2022年6月5日 21時