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重い体を引きずって今日も出勤。
昨日、専門時代の友人と飲みに行ってたら、疲労が残るはめに。
学生の頃ならオールも平気でしてたのに。
年を重ねたんだなー、なんてしみじみと。
貴「…今日は牛沢さんとこか」
確認しながら現場につく。
今日はセットに携わっているわけでもなく、雑用と言っていいような仕事だ。
ま、それも楽しいからいいのだけど。
誰が来るんだっけ、と確認すれば、レトルトさんの文字。
どっちにしろ担当の人だ。
つまり二人とも一応顔見知り。
そう思えば多少なりとも気が軽くなった。
今日は確認なんて必要ないのだけど、セットを組み立てる現場に向かう。
「おう、今日は小田ちゃんじゃないだろ？」
貴「放送だけ仕事あるんですよ！あ、小物置いたら怒られますかねー？」
「まー、他の人のセットだからなあww」
また今度な、って言われて仕方なくセットを後にする。
「小田さん」
呼び止められた声に振り向く。
貴「…牛沢さん。お疲れさまです。どうされました？」
牛「今度やる企画、手伝ってほしくて。まだきちんと決まってはないんですけど、手伝って欲しいスタッフさんに声かけしてるんですよ」
貴「私なんですか？」
牛「駄目ですか？」
貴「チャンネル担当させていただいてますので、断る理由は特にありませんが。なんでまた…」
牛「んー、一緒に居たいからって言ったらどうします？」
爽やかに、でもどこか企んでいるような、そんな笑顔を浮かべてくる。
貴「私利私欲のためならあまり気が進みませんね。でも、私はあくまでスタッフです。仕事を選ぶ権利なんて、到底無いと思っていますので」
牛「なんでそんな他人みたいな口調なんですか？」
貴「え？」
牛「俺もっとフレンドリーに来てくれていいんですけど」
そういえばこうなったのはいつからだろう。
きっと、芸能界でのお仕事がそうさせたのかもしれない。
絶対に干渉しない。
感情なんて無くす。
そんなことばっかり考えていた。
じゃないと、綺麗な表の世界と、見たくない裏の世界のギャップに身体がついていかなかった。
貴「…そんなに優しい世界ばっかりじゃないんですよ」
牛「キヨとかですか？」
貴「え？」
突然出される名前にきょとんとしてしまう。
そうか、牛沢さんは芸能界の方で仕事をしていた私なんて知らないんだ。
貴「いえ、彼だって優しい方じゃないですかね？あまり存じませんが。もう少し、私のいたところは…」
言葉を詰まらせる。
何て言えばいいのだろう。
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煎茶(プロフ) - コメント失礼いたします。三人の長所が絶妙なバランスで描かれていて至高の作品でした。この小説との出会いに感謝したいです。執筆お疲れ様でした。 (2018年8月27日 1時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - こねりさん» ありがとうございます(;_;)！！！内容が良い悪いはなんともいえないですか、いくつかお話は書かせていただいていますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*) (2017年10月23日 2時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
こねり(プロフ) - とっても面白かったです...！！うっしーがいい人すぎで、思わず読んでて泣いてしまいました...。新作の方も読ませていただこうと思います！！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: 8a30c5e030 (このIDを非表示/違反報告)
。。*ましゅまろん*。。 - ゆるさんの小説みてたら、下の告知がいないないばぁ！で笑いました笑 (2017年3月29日 15時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» わかります！！！私も、他の方と交流すること全然なくてwwたくさんコメントでお邪魔しちゃいますね！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2016年9月13日 3時
