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目が覚めれば、知らない天井。
ふかふかの布団もベッドも、私の家のそれとは違う。
ふと視線を動かせば、ベッドの横に、座ったまま頭だけを預けて寝ているキヨさん。
そっか、昨日打ち上げ抜けて送ってもらって…気付いたら寝てたんだ。
ここまで運んでもらったのか、申し訳ない。
そっとベッドを抜け出そうとするのに、まだ身体がいうことをきかない。
キ「…ん、起きたの？」
貴「はい。昨日はご迷惑をお掛けしました。すぐ帰りますので。キヨさんも三日間大変だったのにベッドお借りしてすいません」
キ「あー、もうそういう堅苦しいのうざいからやめてくんない？」
貴「私はスタッフでキヨさんは演者です。スタッフはこんなものです。では失礼します」
立ち上がった瞬間、ふらり、とする。
キ「お前まだ治ってねーのかよ」
キヨさんに腕を掴まれて体勢をたてなおす。
貴「帰ったら休みますので大丈夫です」
キ「そんなんで帰れねーだろ」
貴「タクシーひろえば大丈夫なんで。離してくれませんか？」
キ「お前もっと男に甘えるとかできねーの？」
貴「遊ばれてるとわかった上で甘えるほど馬鹿ではありません」
キヨさんが何か言おうとしたのと同時にインターホンがなる。
開いてるから入ってー、なんて言うキヨさん。
女の子じゃないの？
私早く帰らせてください。
「お前何自分の鞄忘れてんだよ…」
キ「そういうこともあるだろww」
「ねーよww」
帰ろうと寝室から出れば、そこには声の主。
牛「え、Aちゃん…。なんでキヨの家いんの？」
貴「えっと…」
なんて答えるのがいいんだろう。
もう撮影も終わったし風邪のことを言ってしまってもいいのかもしれない。
キ「こいつ初日から風邪引いてたの。んで、昨日送ってく途中で寝やがったから仕方なく。まだ治ってねーみてーだしうっしー送ってあげたら？」
牛「え、ずっと体調悪かったの？」
不安げな顔をする牛沢さん。
貴「薬飲んでたんで大丈夫ですよ」
キ「あんなふらっふらだったくせによく言うな」
牛「…送ってくから、行こ」
そっと腕を掴まれたかと思えば、そのまま手を絡められる。
貴「牛沢さん？」
キ「んじゃ」
牛「ん」
がちゃりとキヨさんの部屋を出る。
牛「何かされてない？」
貴「え？」
牛「キヨに」
貴「ああ、何もされてないですよ。そもそも私では遊びにするにも魅力に欠けると思いますしね」
牛「…馬鹿だなあ」
小さく牛沢さんが呟いた声は聞こえなかったけど、今はそれより早く帰りたくて。
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煎茶(プロフ) - コメント失礼いたします。三人の長所が絶妙なバランスで描かれていて至高の作品でした。この小説との出会いに感謝したいです。執筆お疲れ様でした。 (2018年8月27日 1時) (
レス) id: ea34eab2cb (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - こねりさん» ありがとうございます(;_;)！！！内容が良い悪いはなんともいえないですか、いくつかお話は書かせていただいていますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*) (2017年10月23日 2時) (レス) id: 1e43dca40b (このIDを非表示/違反報告)
こねり(プロフ) - とっても面白かったです...！！うっしーがいい人すぎで、思わず読んでて泣いてしまいました...。新作の方も読ませていただこうと思います！！ (2017年10月16日 23時) (レス) id: 8a30c5e030 (このIDを非表示/違反報告)
。。*ましゅまろん*。。 - ゆるさんの小説みてたら、下の告知がいないないばぁ！で笑いました笑 (2017年3月29日 15時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
ゆる(プロフ) - 蒼乃さん» わかります！！！私も、他の方と交流すること全然なくてwwたくさんコメントでお邪魔しちゃいますね！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: 2348e913dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆる | 作成日時：2016年9月13日 3時
