【企画小説】契約獣と魔術師たち

第3話:秋風治 ページ4

やァ、はじめまして。秋風治だ。


絶賛私は睡眠中なのだ。とても眠い。ビックリするくらいだ。


いつもはクロが起こしてくれるのだが、今日は違った様だ。


「おっきろー おっきろーおっきろー」


「九是さんうるさいです。私はまだ寝ていたいのですよ」


「おっきろー おっきろー……」


……どうやら九是さんは起きないと続ける気らしい。


仕方ない。今日はこの辺で起きるとしよう。


「おっきろー……」


「九是さん起きたので本気で止めて頂きたい」


私がそう言うと九是さんは止めてくれた。


私は着替えて部屋を出た。


「九是さんおはようございます。いつ寝たんですか？」


「最後に時計を見たのは一時間半前」


「もっと寝たらどうです？」


「寝れない。……て言うかアンタも昨日バトルってこなかった？ えーっと」


「國武って奴。何故か彼は私を見るといきなり襲ってくるんですよ。ホントに……瀬名の考えを訊いてみたいものです」


「聞きに行けば？ 捕まるだけだけど」


そう言って九是さんは何故か、何故か私を一蹴りだした。


「いてっ。……何で蹴るんですか」


「眠気覚まし」


「そうですか。……私は朝御飯食べに行ってきます。九是さんは？」


「何故お前に言わなければならない」


……九是さん、また私を蹴った。


そんなこんなで九是さんとは別れ、私は朝御飯兼散歩で外を出ることにした。

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