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「 ちかちゃんやっほ〜古文の宿題？それ。 」
とある日の部活が始まる前の音楽室、手を振りながら陽葵が千歌子の元へ行き、部室にある机で勉強していた千歌子と反対側の椅子に座り千歌子の手元を見た
「 早乙女先輩？……はい。今日に出て忘れないうちに、と 」
千歌子の真面目に取り組んでいる様子を見て陽葵は感心したように頷き、陽葵もスクバの中身がさごそと漁り可愛くいかにもJKと丸わかりのようなペンケースと数学の問題集を取り出した。残っている英語の課題には見て見ないふりをして。
「 偉いね〜私なんか数学の課題提出一週間前にやるよ！……英語は……授業中に…… 」
【 偉いね 】と褒めているところまで良かったがそこからは冷や汗が少し出ながら小声になっていき千歌子もその姿には少し困った様子だった。
「 ないと思うんですけど成績が悪くてコンクールに出られなかったら困るので…あたしでよかったら教えましょうか…？…あの、その変わりと言ったらなんですが、古文について…教えて欲しいです 」
陽葵はその言葉を聞き喜んだように頷き開けたままにされていたスクバから数学の問題集を開け、千歌子に教えるために、と古文の問題集や教科書、ルーズリーフとバインダーを取り出した。
「 よし！じゃあ始めよっか！古文か数学どっち先にやる？よかったら数学先に教えて欲しいんだけど…… 」
じゃあ数学から始めましょうかという千歌子の言葉を境目に二人は勉強内で言われる陽葵の例えに笑いながら、千歌子の解説に頷きながら勉強していった
「 はい、その答えを𝒙に代入すると……このページは終わりましたね 」
ありがとうと感謝を述べながら問題集をペラペラと確認して提出範囲終わった、と喜びながら千歌子に向かってもう一度感謝を述べた。
「 ほんとにありがとね！……わっ！もうこんな時間結構早めについててよかった〜！……古文教えるの明日でいいかな…？合奏練習始まりそうだし………ちかちゃん！！！！ 」
大丈夫です。と微笑み言いながら2人とも机の上に出ていたものを直そうとしていると少し大きい声で千歌子の名前を発し、千歌子は驚き片付けをしようと少し椅子の下にあったスクバから手を離し陽葵の方に向き合った
「 早乙女先輩……？どうかしましたか？ 」
自分が何かしてしまったのかという心配や急に大声を上げた陽葵への驚きが合わさり少し身を引いたように見える。陽葵はそんな千歌子を見て申し訳なさそうな顔をしていた
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