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郁斗side
森の中はまさしく戦場だった。
何人もの不良達が武器を持ち、吼える。
暴力は振るわないでというAの言葉を今は忘れるしかなかった。
向かってくる木馬を潰しながら森の奥へと進んでいると次第に木馬の数が増えたように感じた。
郁斗「あの奥に本拠地があるってわけだな…」
Aがここから出てきたってことはあそこに閉じ込められていたってこと。
怒りはどんどん湧き上がってきていた。
＿＿＿＿＿そんな時。
俺は目を疑うような光景を見た。
そしてそれは魔男裏にどよめきを生んだ。
「な、なぜ…！！うぐっ！！」
「うるせえなぁ。寝返ろうがどうしようが俺の勝手だろ？」
それは俺にもものすごい衝撃を与えた。
そいつは俺を捉えるとニッと笑った。
「やあ。総長さん。」
郁斗「トキ、てめぇ…！！」
それはずっと俺の右腕的存在であった、ずっと信頼していた仲間だったから。
ト「その顔、楽しみにしてたんだよ。仲間バカのお前が見せるその顔が。」
トキはおかしそうに笑った。
そしてゆっくりと俺に近づいてきた。
ト「どんな気分ですか？仲間に裏切られた気持ちは？最高？」
郁斗「ふざけんのも大概にしとけよ…！！」
ト「俺はいたって本気だよ。」
トキは真剣な顔で俺をにらみつけた。
ト「お前さえいなかったら俺は総長になれてた。」
トキは隠していたナイフを俺に向けた。
ト「お前が消えれば俺の思い通りの世界になんだよ！！」
トキはそう言うと俺に向かってきた。
それは恨みの勢いとでもいうのだろうか。
とにかく真っ直ぐな行き場のない怒りを俺にぶつけてるみたいだった。
『ナイフを使った敵には護身術が一番効くんだ』
ふと昔Aと習っていた護身術の先生の声が思い返された。
護身術は自分を守るための技。
人を傷つけたくない時に使う＿＿＿＿
郁斗「っ！！」
護身術の型を俺は懸命に思い出しながら技を繰り出した。
トキは見たことない技に翻弄されっぱなしだった。
そこを俺はつき、トキが持つナイフを奪うことに成功した。
郁斗「俺は一人じゃ総長として成り立てなかった。」
俺は真っ直ぐトキを見つめ返すと
郁斗「お前が色んな所で補佐してくれたから俺はここにいる！俺はそのことにすごく感謝してんだよ！！」
俺は必死になってそう叫んだ。
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ころ嫁＠クロミしか勝たん。 - え、、神ですか！？ (2021年2月7日 15時) (
レス) id: 6e464cfef8 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 桃華さん» ありがとうございます！未だにこうして作品を読んでくださる方がいるのはすごく嬉しいです。ぜひぜひまた見に来てください！わざわざコメントしてくださって本当にありがとうございます！ (2019年3月4日 23時) (レス) id: e4780992c1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとにもう最高でした!!!最後とか感動して泣きそうになっちゃいました(><)また作品見に来ますね!! (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとに最高でした…!!!もうなんか最後感動して泣きそうになっちゃいました｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡また作品見に来ます！ (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます！どの作品も全然更新してなくて活動停止状態で申し訳ない限りです…才能なんて私には全くないのですがこういうコメントにすごく元気付けられます…また更新できたらしたいので他の作品もよろしくお願いします！ (2018年3月16日 1時) (レス) id: e35424cf3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れの空
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/
作成日時：2015年3月13日 20時
