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郁斗side
初希はそれから病院に緊急搬送された。
だが魔男裏には初希に自業自得だという者も、俺に酷すぎると言う者もいなかった。
きっと皆わかったんだろう。
さっきの乱闘で俺の何かが変わったのが。
郁斗「ヤン車(車)と単コロ(バイク)用意しとけ。」
「は、はっ!」
郁斗「ポリ公上等、木馬上等。」
俺は真っ赤に染まった総長だけが着れる特攻服を身にまとった。
それは俺が特攻服に初めて手を通した瞬間だった。
郁斗「売られた喧嘩は買うのが当然だろーがぁっ!全力でかかれ、族どもがぁっ!!」
俺の怒鳴り声に皆気合が入ったようだった。
次々に出されるのは迷惑だとAに言われたものたち。
Aを大事に思うようになってからこれは封印すると決めたはずだったが。
どうやらもうそんなことは言ってられねぇみたいだ。
あのバカが教えてくれたしな。
Aは必ず俺が救ってやる____
「おい。院卒集団ども。」
聞こえてくるのは喧嘩を売るような言葉。
郁斗「誰が院卒だ……」
そう声がしたほうを見てみたらそこにはガラの悪い女達。
そして真ん中で腕を組んでいるのは…
郁斗「ハナ…」
ハ「ほんとは木馬につく予定だったんだけど急遽こっちに寝返りさせてもらった。」
郁斗「なんで今さら、」
ハ「あたしは女をいたぶる趣味はねーからさ。」
ハナはそう言うと自分の仲間…乱華に指示を出した。
ハ「今からお前らの頭は魔男裏の総長だ!ハクい(美しい)あたしら見せてやろうぜ!!」
ハナはそう叫んだ後ぼそっと俺に囁いた。
ハ「言っとくけどお前のためじゃねーから。…Aのためだからな?」
恥ずかしそうにそう言ったあと真っピンクの特攻服を翻した。
…A。
お前のおかげで俺らはこんなにも木馬に立ち向かえるだけの戦力を持てた。
Aのお人好しなところに今は救われてる。
「準備整いました。」
郁斗「行くぞ、てめぇら…喧嘩上等だごらぁぁああ!!」
そうして俺らは木馬の拠点へ族車を走らせた。
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ころ嫁@クロミしか勝たん。 - え、、神ですか!? (2021年2月7日 15時) (レス) id: 6e464cfef8 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 桃華さん» ありがとうございます!未だにこうして作品を読んでくださる方がいるのはすごく嬉しいです。ぜひぜひまた見に来てください!わざわざコメントしてくださって本当にありがとうございます! (2019年3月4日 23時) (レス) id: e4780992c1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとにもう最高でした!!!最後とか感動して泣きそうになっちゃいました(><)また作品見に来ますね!! (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとに最高でした…!!!もうなんか最後感動して泣きそうになっちゃいました。゚(゚^ω^゚)゚。また作品見に来ます! (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます!どの作品も全然更新してなくて活動停止状態で申し訳ない限りです…才能なんて私には全くないのですがこういうコメントにすごく元気付けられます…また更新できたらしたいので他の作品もよろしくお願いします! (2018年3月16日 1時) (レス) id: e35424cf3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴れの空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/
作成日時:2015年3月13日 20時