君と恋を始めよう【Ren.n】

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ren side




今日は朝からイマイチや。

Aと会えへんかったからやな。





毎日会って、できるだけ一緒におっても

ほんま、まだまだ足りひん。

ずーっと一緒におれたらええのになぁ。






そんな事を考えながらボーっとしとると

岸くんがやって来た。


岸「廉、おはよ。元気ないじゃねーか！」


元気に返事する気もおきん。


永「…おー。」


岸「おいおい、どうでもいいって感じじゃん。

そんなんじゃ、彼女心配したでしょ。あんな優しい彼女。」




彼女、と聞いて、オレはガバッと岸くんの方に

向いた。



岸「…びびったー。廉、どうしたんだよ。」

笑って岸くんが言う。




永「笑い事やないで。オレ末期や、末期。」


はぁっ？て岸くんが、訳が分からないという顔をする。



そこで、オレは紫耀がいないことに気付いた。



永「あれ？紫耀おらんな。」

岸「あー(笑)さっき『寝坊したーっ』って連絡あった(笑)」

永「律儀な男や。連絡寄越す前に、早よ来いっちゅー話やな(笑)」

岸「紫耀は昔からだからなー。」


オレらは笑って授業を受けた。








1コマ目が終わり、そろそろA来る時間やな、と窓の外を見ていると、Aが門から入って来るのが見えた。


おっ、Aや、とウキウキしながら声を掛けようとしたオレの目は






Aの隣に男がいるのを捉えた。






よーく目を凝らして男を見る。









紫耀やんか！！





びっくりしたオレがそのまま二人を見ていると





別れ際に紫耀が、Aに

「約束だよー！忘れないでねー！」

と言っているのが聞こえた。




Aのぎこちない笑顔。








オレも今日まだ会っとらんのに、一緒に来たやと？






しかも約束やって？！







どういう事やねん！








何やねん、ほんま…。

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