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2話 いつもの朝 ページ4
「A…A。起きろ。もう朝だぞ」
「う、んーっ…。あと1時間っ、1時間だけぇ…」
「長いわ、起きろー」
起きろ、起きろ。 と、布団の上から私の体を揺らす。
止めてくれ、私は一秒でも布団に長く入っておきたい質なのだ。
私を起こそうとする特徴的な白い短髪と、首にクローバーのストラップが付いたチョーカーを身に付けた青年…四ツ葉。もう1つの特徴は右が茶色い目なのに、左は真っ赤な目をしている所だ。四ツ葉はこの赤い目を嫌っているが、私はこのルビーのように綺麗な目を見るのは未だに飽きない。
「早く起きろって…。味噌汁が冷めるから」
「…今日の味噌汁…具は何…?」
「ワカメと豆腐」
「…出汁は?」
「鰹出汁」
私の好物ばかりじゃないか。
渋々布団から出る私に四ツ葉は勝ち誇った、自慢げな顔をしている、畜生。
「おはよ…四ツ葉」
「おはよう、A」
四ツ葉は布団から出てきた私のおでこに
軽いキスをする。
コレが私たち2人の一日の始まりである。
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作者名:キタペン | 作成日時:2018年9月14日 18時