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沢山のご馳走がテーブルを埋める
北先輩の自慢のお婆ちゃんの手作り…!
何だか光って見える


双子を目をキラッキラにしてヨダレ垂らしてる





北「お前ら手洗ってこいよ」

侑・治「はい!」



『お婆ちゃん、私も作り方知りたいです!』

お婆「ふふ、ええよぉ。食べ終わったら教えたる」




5人でテーブルを囲んで “いただきます”
どれから手をつけるか迷うほど


ちらっと見ると双子はめちゃくちゃがっついてる


最初に煮物を選んで口に運ぶ
何だか懐かしい味にほっぺが落ちる


私も確か、おばあちゃん子だったなと
懐かしく思いながら箸を進めた







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ご馳走様をした後、私はお婆ちゃんに
今日出てきた料理のレシピを聞き出していた


授業のノートの最後のページを使って
細かく書いていく


双子はと言うとあっさり帰ってしまった
今は北先輩と私とお婆ちゃんの3人


いざこの空間に残されると緊張する
北先輩は私とお婆ちゃんを見ながら
お茶をすすっていた





お婆「Aちゃんは好きな人いるの?」


『っへ?』





唐突に投げ掛けられた言葉に
間抜けな声が出る

なんて誤魔化そう…
ここに居るだなんて絶対言えないし
居ないってウソつくのも変だし





北「婆ちゃん、困らせとるよ」


お婆「ああ、ごめんねぇ。ついつい恋バナ、したくてね」





お婆ちゃんの口から恋バナという言葉が出るとは…
表情を見ると楽しそうに にこにこ

可愛いな、お婆ちゃん
北先輩がお婆ちゃんを好きな理由もよく分かる


この2人、微笑ましい






『そろそろ私も帰ります。レシピありがとうございます!今度またお礼しますね』


お婆「そんなことせんでええよぉ、また家においで」






玄関でお辞儀をして外を出る
まだ少しだけ暑い





北「峰さん、寮まで送らせて」


『そんな、大丈夫ですよ!急に参加してしまったのは私なので』


北「俺が送りたいから送るだけや、甘えとき」




そんな風に言われるともう何も言い返せなくて
私と北先輩は2人で寮へ向かった


会話は自然と弾んで途切れる事は無かった
でもその分、寮につくのも早くて
北先輩と離れる時間になる


もう目の前には寮の門の前
自然と足が止まる




北「どうしたん?」


『…私、好きな人居ます』





どうにか気を惹きたくて
言うつもりも無かった言葉が出た




『絶対に届かない人で正直両想いになるなんてありえない事だと思ってます。でも、最近心が制御出来なくて』





このまま勢いで北先輩の名前が出てしまう
止まらなきゃ、と思えば思うほど出てしまう私の想い








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設定タグ:HQ , 北信介 , 稲荷崎   
作品ジャンル:恋愛
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りょうまる。 - 男ですが北さんかっこよすぎてヤバイッス、、 (7月15日 22時) (レス) @page24 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
比奈(プロフ) - ミホさん» ミホ様 > コメントありがとうございます!そう言って貰えるのめちゃくちゃ嬉しいです(;;) 読んで頂きありがとうございました🦊🤍 (2023年2月3日 19時) (レス) id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました!完結おめでとうございます。 (2023年2月3日 19時) (レス) @page24 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
比奈(プロフ) - フェアリーさん» フェアリー様 > ありがとうございます!北さんも男子高校生なのできっとそういうだろうという完全なる妄想ですね( 読んで下さりありがとうございます!🦊🤍 ︎ (2023年2月3日 19時) (レス) id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー(プロフ) - 完結おめでとうございます!北さん、最後の言葉、好き(語彙力低下) (2023年2月3日 19時) (レス) id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むむたろう | 作成日時:2023年1月30日 10時

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