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No.19―あなたside― ページ19
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あ「そんな、大丈夫です」
笑顔を見せてから、藤ヶ谷さんの手を握り返した。
藤「このデートコース、俺かなり好きだわ。
確か買い物もできるんだよね？」
あ「はい、できます」
藤「じゃあ今度はAの欲しいもの買いに行こっか」
あ「そんな、欲しいものなんて……」
藤「あれ、物欲とかない感じ？」
あ「いえ……」
藤「お、あるんだね。何がほしいの？」
横尾さんの誕生日を調べたから、横尾さんへのプレゼントを……
なんて、言える雰囲気ではなかった。
あ「………」
藤「黙ってちゃわかんないよ。
いいよ、何でも言って？」
あ「お、男の人へのプレゼントを……」
藤「んー……その買い物には付き合えないかな」
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作者名：A.N.JELL
| 作成日時：2020年12月30日 22時
