育成記録

お熱でました。Ｆ ページ31

ヤバイ…。

起きた時から怠いなとは思ってたけど、熱まででてきたみたいだ。

今日はスケジュールの都合で北山と玉との撮影だけ、あとはオフ。

帰って寝てれば治るだろうし、気づかれて心配かけたくない。

藤「……ﾌｩ…」

呼ばれるまで寝よう。

雑誌を置いて小さく息を吐いた。

それだけなのに、テーブルの上でひろみちゅと二人で、玉に遊んでもらってた たいしゅけが走ってきた。

た「たい〜」

手を伸ばして来るから抱っこしてやったら、俺の頬を小さな手で挟んで悲しそうな顔をする。

藤「ん？どうした？」

た「あちちなの？」

藤「え？」

た「ほっぺあちち」

藤「……この部屋暖房効いてるからだよ」

まさかあんなため息で気づかれるなんて、驚いた。

心配ないよと笑いかけても、頬を離してくれない。

た「たい いつもあちちじゃない」

藤「大丈…」
北「ぶ、じゃねぇだろ。熱あんじゃねぇか」

俺の言葉を遮って、いつの間にか後ろに立っていた北山の手が、額にあてられていた。

玉「ガヤの悪い癖だよねー、体調悪いの隠そうとすんの」

藤「いや、ちょっと怠いくらいだったから」

北「それでも言えって。知らなきゃフォローできねぇだろ」

北山に上から軽く睨まれるっていう、珍しい状態。

俺から離れると、鞄をあさり始めた。

玉も、何か鞄をごそごそしてる。

玉「あったあった」

はい、と渡されたのは薬。

玉「それ、眠くならないやつだから、あげる」

藤「ありがとう」

北「お、やっぱあった。ほれ、藤ヶ谷これ貼っとけ」

戻ってきた北山に渡されたのは冷えピタ。

た「きたぁま、それなぁに？」

北「これはなぁ、あちちを吸いとってくれる魔法のシートだ！」

大袈裟に言う北山に呆れてたけど、たいしゅけを見れば目をキラキラさせて冷えピタを見つめてる。

た「たい！これはって！あちち ないないしよ！」

藤「ん、わかった(笑)」

た「しゅけがはってあげるっ」

フィルムを外して渡してあげると、ちょっと大きいシートに苦戦しながらも頑張って貼ってくれた。

藤「ありがとう」

玉にもらった薬も飲んで、ソファに寝転ぶと、顔の横に座ったしゅけ。

た「早くよくなってねー？」

冷えピタの上からほっぺですりすりなんてされたら、意地でも治さなきゃって思っちゃうよね(笑)




おかげさまで、撮影終わる頃にはすっかり体調良くなりました。
　

おいのりしますか。Ｙ→←緑→ピン クになりました。Ｍ

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