育成記録

約束しました。Ｙ ページ18

ご飯もお風呂もすませたら、泣き疲れてパピーにすがりついて眠っちゃった。

こんな小さい子泣かせてってパピーの視線が責めるけど、仕方ないよね。

うるさいから通知を切ったLINEには、普段みることがない数字。

眠る たいしゅけとひろみちゅを撮って、画像を送る。

横「反省しろバーカ」

送った途端また通知数が増えていくスマホを置いて、ソファを立った。


翌日、アラームとは違う音で目が覚めた。

壊れたんじゃないかってくらいに鳴り続けるｲﾝﾀｰﾌｫﾝ。

モニターを見れば、不安そうな顔を並べてそわそわしてる太 輔とミツがいた。

寝てる たいしゅけと ひろみちゅを起こして、抱っこしてモニターを見せてあげる。

た「たいーーー」

み「ひろーーー」

横「二人とも昨日の話覚えてる？」

み「おやつのはなし？」

横「そう」

た「おぼえてる」

横「食べ過ぎないって約束できるなら、一緒に帰っていいよ」

み「する！やくそくする！」

た「しゅけも！やくそく！」

横「よし、いい子」

昨日あいつらも たいしゅけと ひろみちゅみたいに素直に返事してりゃよかったのに。

いい加減うるさいから開けてあげたら、しばらくして玄関のｲﾝﾀｰﾌｫﾝが鳴った。

藤北「ごめん！」

出迎えるなり頭を下げて謝れて面食らったけど、俺の心配は伝わったみたいだから、部屋に通した。

リビングに入るなり熱い抱擁をかわしてるのを見たら、ちょっと可哀想だったかなって俺も反省。

だから美味しい朝食を作って、ささやかなお詫び。


その結果、一晩強制的に離されたオチビ達の甘えが炸裂して、新婚ばりのイチャイチャ見せられましたよ。

　

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