あの日の未来へ...

story22 ページ22

あ「宏光...。」


北「A、ごめんな...。」


あ「へ？」


北「ごめんな。俺、なにも気づかなくて...。辛かったよな...」


.


宏光はそう言って抱きしめる力を強くした。


.


あ「謝らないでよ。宏光はなにも悪くないじゃん！私が勝手に消えたんだからっ！」


北「でもさ...俺がちゃんと気づいてやれてたら、Aは１人で抱え込むこともなかっただろ？辛い思いせずに済んだだろ？」


あ「でもっ...」


北「もう、そんなことどうでもいい。俺も、まだAのこと好きだよ？」


.


好きだよ。


久しぶりに宏光の口から聞いた...。


.

嬉しくて、また涙が溢れてくる。


.


北「ちょっ...泣くなよ」


.


そう言って、涙を拭ってくれる。


ふと、宏光と目が合う...。


.


ちゅっ...


.


この感触...。宏光の唇だ。


.


北「もう一回、俺と付き合ってくれる？」


.


そんなの、聞かなくてもわかるでしょ。


.


あ「当たり前じゃんっ！」


北「よかったっ...」


.


今度は私から宏光を抱きしめた。


.


宏光も優しく抱きしめ返してくれる。


.


.


その時、宏光の携帯が鳴りだした。


.


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わたくし、宮田です。by宮田俊哉

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