私の日常【wrwrd!】 (ページ38)

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#言の葉ページ38

shoppi side．

『 …。』

「 …先輩？」

俺の声が届いていないのか

A先輩の足は

少女へ一直線。

そしてしゃがみこみ目線を合わせた。

『 …________ 』

「 …！」

syp「 …。」

先輩が少女におそらく何かを呟いた。

その時の少女の表情の変化。

他のメンバーの位置からは

見えんかったかもしれないけど

俺の位置からは一目瞭然だった。

あれは

何かに気づいてる。

zm「 A？」

『 …ん？』

zm「何かわかったん？」

『いや、気のせいやったみたい。とりあえず、このインカムは没収するね。』

そう言って

少女の耳からインカムを外した。

先輩は嘘をついてる。

先輩は確実に

何かに気づいてる。

隠しているのには

何か言えない理由があるのだろうか。

少女は国へ連れて帰ることになった。

色々聞きたいこともある。

それよりも

今はA先輩だ。

先輩を狙うとしたら、

例のあの国だろう。

また動き出そうとしているのなら

あの先輩のことやから

一人でなんとかしようと

考えているのではないか。

そう思って咄嗟に

歩き出したA先輩の手を掴んだ。

『ん？ショッピ君？』

syp「先輩、馬鹿なこと考えてませんよね。」

『え…？』

syp「俺等は、何があっても先輩の味方ですから。」

『っ、』

このまま

先輩が消えてしまうんじゃないか

出て行ったら、

もう戻って来ないんじゃないか

そんな考えが頭をよぎって

淡々と口から出てくる言葉を

つらつらと並べていた。

が、どれも本心。

気づいたのが俺じゃなくても

きっと

皆同じことを言っていたはずだ。

syp「もっと頼ってください。一人で戦おうとしないで。」

『 …ありがとう。』

俺の言葉は

ちゃんと先輩に届いただろうか。

．