#救世主 ページ22
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聞き慣れたその声に
顔を上げる。
kn「 ったく、何やってんねん! 」
『 、シッマ…!なんでここに…! 』
kn「 なんでって、助けに来たに決まってるやろ! 」
syp「 ショッピっす。A先輩見つけました。西の方の地下牢です。入ってすぐのとこの、 」
『 ショッピ君まで、 』
syp「 すみません、もっと早く来るべきやったんですけど。 」
私が捕えられている牢屋の前に
特攻して警備をへばらせたシッマ。
シッマの後ろからやってきて
位置報告をして鍵を壊したショッピ君。
この国で
仲間が助けに来るなんて
誰が想像しただろう。
kn「 辛かったな、この国での任務自体。トントンから全部聞いた。よう頑張った。 」
そう言って
コネシマの大きな手が
震える私の手を掴んで立ち上げる。
kn「 お前もいろいろ背負ってたんやな。 」
『 、別に何も無いよ。 』
kn「 ま、話は後で全部吐いてもらうからな!そろそろ迎えが来る頃やし! 」
『 …迎え? 』
kn「 せやねん。俺らの他にもう1人、ぞ、 」
zm「 チィィィッス!!! 」
『 っ、ゾム! 』
kn「 お前!かぶっとんねん! 」
zm「 いやー、無事やったか!よかったよかった! 」
『 ちょ、頭!前見られへん! 』
そう言って肩を組み、
頭を撫でてくるゾム。
zm「 心配したんやで。助けに行ったのに気絶させられとるし、相手には逃げられてAは連れてかれる、挙句グルッペンには待機命令出されて後味悪すぎやろ! 」
『 ほんまごめん。ゾム来てくれたからもう大丈夫や、って油断した。 』
zm「 オイオイ、しっかりしてくれだぜ〜。 」
syp「 あ、そういえばA先輩、これ、新しいインカムです。ロボロさんが仮だけどって。 」
『 うわ、助かる。目の前であんなに粉々にされると思わんかったよね。ありがとう。 』
ショッピ君からインカムを受け取り
起動させグルッペンに繋ぐ。
『 グルさん 』
gr【 無事やったか。 】
『 心配かけてごめん。ちゃんと生きとる。今、シッマ、ショッピ君、ゾムと合流して逃げてるところや。 』
gr【 ゾムが乗ってった馬車で帰って来い。全員揃ってだ。 】
『 了解。 』
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作者名:*** | 作成日時:2019年8月5日 0時