#ダクトからこんにちは ページ3
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何しようかな。
元々貰った仕事は
すぐに終わらせるタイプで
書類はもうほぼ無い。
トントンの手伝いでもしようかな
そう思い立ち上がろうと
デスクに手をかけたとき
背後
いや、上から
なんとなく人の気配を感じて
その気配の主に声をかける。
『 不法侵入やで。ちゃんとドアから入ってきてやー。 』
「 あーあ、バレとったか。 」
意外にも
チッス、と簡単にダクトから降ってきた。
バレてしまった、
と残念そうな顔をしている。
ゾムがドアから入って来るとこ
見たことないねんけど。
って言うくらいの割合で
ダクトから出てくる。
そもそもそこって
どうやって入んねん。
『 なんや、どないしたん。 』
zm「 いや、暇やねん。 」
そう言って私の肩に腕を乗せ
頭には顎を乗せて
さらに体重をかけてくる。
『 なあああ!重い重い、体重かけんといて! 』
zm「 構ってぇや。 」
『 話聞け!肩取れる!頭穴開く! 』
なんて騒いでいると
部屋の扉から
ノックが聞こえた。
『 ちょ、ゾム!! 』
zm「 お、ショッピ君やん。 」
syp「 チッス。 」
紫色のジャケットにメット姿の
皆んなの後輩ショッピ君。
『 いたた…ショッピ君、どないしたん? 』
syp「 いや、A先輩の部屋騒がしいなと思って。 」
『 それはまじでごめん。全部ゾムのせいやで。 』
zm「 俺ちゃうやん!ほとんどAやったやん! 」
『 ゾムのせいで私がうるさくなったんやん! 』
syp「 それって結局A先輩がうるさいのでは? 」
『 …ショッピくぅん。(肩組む) 』
syp「 わ、冗談やないですかー。 」
『 ゾム、 』
zm「 ん? 」
『 ショッピ君がご飯行こうって!これは行かなあかんよな! 』
zm「 お!ええな!行こ! 」
syp「 うわ〜売られた、俺の胃腸。 」
『 ゾムが悪いって言うときゃ良かったのに。 』
syp「 えぇ〜。 」
『 今日は何軒まわろか??なあ??ショッピ君。 』
syp「 ほんま、勘弁してくださいよ。 」
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作者名:*** | 作成日時:2019年8月5日 0時