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#内通者 ページ17








α国に潜入捜査を始めてから

半月が経とうとしていた。



α国の事も大分わかってきた。


隣国であるβ国とは現段階で

冷戦状態にあるが

一部の地域では

もう既に戦争が始まっている事。


β国にスパイを送り

内部から潰そうとしている事。


我々国と国交を結び

結託しようとしているが、

実はそれは嘘で

我々国をα国の傘下に入れ

物資や援助金などを

ぶんどってやろうと考えている事。



叩けば叩くほど

情報が転がってきた。

勿論

傘下の件は既に連絡済みで

我々国はそれを断り続けている。

マンちゃんがα国と外交をしたのは

潜入初日のあの日だけだ。

それ以来

断り続けている。

それも

私が全て情報を送っているからだ。


ただ、

α国も情報管理こそガバガバだが

そこまで馬鹿ではない。

内通者がいるのではないかと

勘づき始めているのも事実。

私という潜入部隊がバレるのも

恐らく時間の問題だろう。





____________________





×月××日××時××分

β国にいるα国のスパイが

幹部を抹殺し宣戦布告。

明日、もしくは今日中にも

大きな戦争が始まるだろう。




A


____________________






『 これを、グルさんまで大至急。今日中に届けて。 』





そう言い

城の外に待機している

我々国とα国を行き来する

私の部下に書類を渡す。





「 A様、ここは安全なのですか? 」

『 どうやろな。αにβ、どちらも栄えた大きな国や。戦争も大きいもんになると思う。このでかい城も、狙われる対象やろうし。 』

「 お願いです。必ず、必ず戻ってきてください。 」

『 祈っててや。はよ行き。そろそろ見回りが来るで。 』

「 書類、預かりました。必ず今日中に届けます、失礼します。 」





そう言って馬を走らせた部下は

あっという間に見えなくなった。





グルさん、

あんたの好きな戦争が始まりそうや。

もしかしたら

巻き込まれるかもしれん。

そうなったら

みんなで助けに来てくれる?

多分、死にはせんと思うけど

ちょっと嫌な予感がするんよね。

何より






「 貴様、我々国のAだな。 」





もう正体バレてるんよね。




『 そうやったらどうするん? 』

「 地下牢に閉じ込めろ。 」





#地下牢→←#内緒の話 ※ややシリアス



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作者名:*** | 作成日時:2019年8月5日 0時

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