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壱馬side
__カラン
祖父「おお、いらっしゃい。びしょ濡れじゃないか」
「傘なくて。笑」
カフェに入るなり、カウンターに立っていた
藤井さんが困った顔で笑って 、
奥からタオルを持ってきてくれる 。
タオルを受け取り 、カウンターの席へ座ると
「サービスだよ」と暖かいココアを出してくれる。
祖父「今日は朝から雨降ってなかったかい?」
「そうなんですけど、来る途中傘置いてきちゃったんですよ」
祖父「ん?何処かに忘れてきたってことかい?」
「そんな感じです笑」
曖昧な俺の返事に不思議な顔をする藤井さん。
まあ、そらそんな顔なりますわな。笑
ココアを口へ運ぶと 、
甘い味が口いっぱいに広がる。
その暖かさに冷えた身体も温まる。
と、キッチンの方からパタパタと足音を立て
手にカバンを持ちAが慌ただしく出てくる。
『あっ、壱馬くん。わ、どうしたの?ずぶ濡れじゃない』
「傘なかったんよ。それより、どっか行くん?」
『ん?あぁ、これ?違うよ、よく来るお客さんのヘアセットするの』
「ヘアセット?」
Aから出てきた聞き慣れないフレーズに、
一瞬此処がカフェって事を疑いたくなる。
『この雨でしょう?湿気にやられちゃったみたいで、私こう見えても人の髪いじるの得意なの』
ふふん、とドヤ顔をして
「良かったらこれ使って」と大きなカバンから
ドライヤーを取り出し手渡してくれる。
『奥の部屋、私が休憩とかで使ってる部屋だから自由に使って!そのままだと風邪引いちゃう』
「おん、有難う。じゃあ甘えさせて貰うわ」
『ふふ。笑 どうぞ〜』
.
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angel(プロフ) - 更新して下さい!!待ってます! (2019年11月10日 22時) (レス) id: 452da7dd64 (このIDを非表示/違反報告)
ぶちゃん(プロフ) - ほくとすきぴさん» 前回から読んでいただき、コメントも有難う御座います(*´`)! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 29b209f9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - 更新ありがとうございます!!更新待ってます! (2019年8月21日 12時) (レス) id: cb30df2db6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶちゃん | 作成日時:2019年8月21日 8時