○好きな人 ページ5
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―ピピピピ
ベッド脇に置いてあるいつもの目覚ましの音で、目が覚める。
ガンガンと、頭に響く音。
あぁ、二日酔いだ、
手を伸ばし、目覚ましを止めようとするが身体が動かない。
重たい瞼をゆっくりと開けると、目の前に飛び込んでくるのは、すぐ近くにある北人くんの顔。
少しでも動けば、唇が触れそうで、一気に目が覚める。
どうにか離れようとするが、ガッチリとホールドされていて、動けない。
―ピピピピピ
鳴り止まない目覚ましの音 、
その音で目覚めたのか 、鬱陶しそうな顔で北人くんが目を開ける。
北人「ん、近、」
ニヤ、と艶めかしく目を細めて笑い、私の髪を撫でる。
『い、いから離れてくださいっ、起きなきゃっ』
北人「キス、」
『しません!!!』
キスしよう、と言い出そうとした北人くんに言葉を被せ、腕の力が弱まった隙に離れ、身体を起こす。
不満そうな顔で私を見て、北人くんも身体を起こす。
『私はご飯作らなきゃだから起きますけど、北人くん寝ててもいいですよ』
確か、北人くんの今日の仕事は午後からだったはず。
北人「いいよ、起きたし手伝う」
背伸びをして先にベッドから降りて、私の腕を引き立ち上がらせてくれる。
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せえ - ほんっとにすごくきゅんきゅんしました!笑ありがとうございます! (2019年4月29日 1時) (レス) id: 9ec98cd98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶちゃん | 作成日時:2019年4月14日 17時