【ジョジョ】最高の素材 (ページ18)

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過去の人達ページ18

Aがキーっ！と言いながら

『別に照れてませんよ！！私だって男の人と手繋いだことくらいありますし！』

「え？マジなのか？」
Aの言葉に冷や汗が出る

『マジです！！だからこんな手繋いだだけで照れたりなんてしません！なんなら恋人繋だって出来ますよほら！！

ぁ…』

勢いに任せ露伴と指を絡めるA

『ぁぅ…』

Aの情けない声と火照った顔が相当可愛いくて､露伴も絡まった指を握り返した

「で？誰なんだよその繋いだ相手って奴は」

自分も顔が赤くなりながらもAに問い詰める

『ぉ…お父さん…』

その言葉に露伴は安堵の息を漏らし胸を撫で下ろした

数分経ったが2人は手を離すことは無かった

お互い離したくなく､手の温かさが2人を安心させた

。。。

杜王町の駅までつき
『もうここまでで大丈夫ですよ､家もすぐそこですから』

と言われた

名残惜しく感じた露伴だったがゆっくりと手を離し

「帰ったら連絡しろよ」
と言い後ろを向き帰って行った

───Aside

「帰ったら連絡しろよ」

露伴先生の優しい言葉に強く胸を打たれた

手にはまだ露伴先生の温かさが残っていて､帰っていく露伴先生の背中がとても寂しかった

あぁ…やっぱ露伴先生好きだなぁ…

そんなことを思った後､
露伴を最後に振り返ると駅が騒がしい

夜中の駅なのに珍しいと思ったAが見ると

Aは恐怖で震え上がった

。

。

。

Aと繋いでいた手をポケットから出し眺める

もう手からはAの温かさが消えかかっていた

数分も離れるとまたAを追いかけ抱きしめたくなる衝動に駆られる

この気持ちを抑えることは露伴本人も出来なかった

すると後ろから靴の音が聞こえる

ヒールや運動靴の音じゃあない､革靴だ

足音はどんどん早くなり思い切って振り返ると

涙をポロポロ流したAが胸の中に飛び込んできた

その光景はスローモーションの様に見えいきなりどうしたと思った時Aは震え出した

Aの目線に合わせるため中腰になるとA自ら僕の首に手を回し抱き始めた

『露伴っ…せんせい…』

一旦引き剥がし頭を撫でてやるともっと泣き始めた
「おいおい一体何があったんだよッ！」

『えっ駅に…前の学校の生徒がっ…いて､私目合っちゃってっ…そしたら追いかけてきて…

先生ぇ…怖かったっ､行かないで…』