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最高の彼女 ページ15

数分してやっと落ち着いたのかAはふぅ…と息を吐き僕の服を掴んだ

「うおッなんだよ」
『人にこんなに意地悪していい気味なのは露伴先生だけです!私だって恥かくばっかじゃなくてもっと色々したいんです!』

服を掴んだ手に手を重ねる

Aはビクっとするも喋り続ける
『今日は私が満足するまで家にいて下さいね!!』

「あぁ良いとも君が満足するまで居てやるさ」
『なら…!!…えっと…』


Aは黙ると僕の手を引っ張って中へ連れ込んだ

『デッサンの続き…付き合ってくださいね』


「あぁ、いいよ」


露伴をソファにどかっと座らせ筆を取りさっきの赤面していた顔とは考えられないほどの真面目な顔でデッサンを始めた




何時間経っただろうか



『できたっ』と筆を直し始めるAに露伴が「どれ見せてみろ」と立ち上がる


露伴は固まった


キャンバスに広がる自分の顔


それはまるで大きな鏡で自分を写したかのようで、でも鏡とは違う色鮮やかさが露伴の目を支配した


『変じゃないですかね、何回も見直したんですけど自信なくって…』

「これは、独学かい?」
『えぇ小さい頃から絵を描くのが好きでずっと絵を描いてたんです…


私、友達いなかったんです。だからずっと絵ばっか描いてたんです…変わってますよね』

露伴はAの哀愁漂う表情を見て震えた



Aはいじめで出来た心の傷を家族や動物でもなく
絵で取り繕い上達して言ったことを

他の絵師とは違う成長の仕方に露伴は感動し震えた


『だから、私も露伴先生みたいに素敵な絵が描けますかっ……』




僕は椅子に座っているAの頭を包み込みそのまま抱きしめた
Aは困惑し心臓の音がこちらにひしひしと伝わってきた



露伴はゆっくり口を開き一つ一つ呟いた


「僕はずっと君の傍にいる。だからもう悲しそうな顔はしないでくれ、僕まで調子狂うんだよ


ヘブンズ・ドア」
倒れるAを支えるとページに
[朝になるまで起きない]と書き込み

ベッドにAを連れて行った



静かに寝息をたてるAの額にキスを落とし
「おやすみ、A」と言うと置き手紙を置いて帰って行った




────────



朝。Aは起きると露伴の置いていった手紙を発見する

"デッサンが終わると君が寝てしまったから先に帰る"


と書いていた


昨夜の出来事を曖昧にしか覚えていなかったAが唯一覚えていたのは


『露伴先生…ありがとう』

"傍にいる"という露伴の言葉だけだった

交換条件→←可愛い罵声



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磯貝に食べられそうな金魚(プロフ) - 薬…あれ……?はっ…まさか…! (2023年4月19日 20時) (レス) @page19 id: 28e7d0c472 (このIDを非表示/違反報告)
名無し83708号(プロフ) - りんご酢さん» ありがとうございます!! (2022年3月29日 21時) (レス) @page9 id: 40d30d1a25 (このIDを非表示/違反報告)
りんご酢(プロフ) - めっちゃ好きです〜! (2022年3月29日 20時) (レス) @page24 id: de690abae4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遊子 | 作成日時:2022年3月22日 3時

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