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交流 ページ20

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「Aちゃんってきーやんのどこが好きなんですか?」


「確かに聞きたい!」


「私も聞いたことないなぁ…」


「え゙!?」







言ったそばからこれだよ!!


……人として好きなところを言えば大丈夫かな?



大丈夫!きっと……。バレない、はず。








「紀章さんの好きなところ………」


「めっちゃ悩んでる 笑」


「でも確かに憧れの人と付き合ってるとどこが好きとかよく分からないよね 笑」


「ましてや先輩だしね…」








全然思いつかない………。
かっこいいとか声がいいとか歌が上手いとか。


ファンとしての感想しか出てこない。




そもそも男性として見てない時点でそんなの思いつくわけがないはずで。


もう正直に言ってしまおうかと思ってたときにふと浮かんだ。







「守ってくれる……ところ……かな?」


「え!ちょー聞きたい!」


「例えば!?例えばどんなことですか!?」


「アミもタッちゃんも必死か 笑」


「そうだね……。よく2人で飲みに行ったり遊んだりするんだけどね。

そのときは決まって『もし撮られたら俺が何とかする』って言ってくれるの」


「えぇ〜〜!めっちゃいい彼氏………」


「この間撮られた時も朝起きたら1番に謝ってきたし。叩かれても俺が何とかするーって。

あとはさり気なく車道側歩いてくれたり、毎日ご飯美味しいって言ってくれたり………」








控えめに話し始めたはずなのに、口から零れる言葉は止まりそうにない。



どうやら自分自身でも気付かないくらい紀章さんのことを好きになっているみたいだ。




そんな中年のおばさんの惚気話を楽しそうに聞いてる若者2人。


ミケちゃんも呆れた顔をしているけど少しニヤけている。








「Aちゃんってほんとにきーやんのことが大好きなんですね!」


「えぇ!?なんでそう思うの?」


「だって好きじゃなかったらそんなにポロポロ好きなところ出てこないですよ!」


「それにきーやんの話してる時のAちゃん、恋する乙女って感じです!」


「そう…なのかな……」








歳下の子たちに指摘され、なんだか恥ずかしくて俯くと「かわいい〜♡」なんて言われた。





かわいいって言われたのは不本意だったけど、順調に紀章さんを好きになっていることにはちゃんと気付けた。



このままいけば本当に心から好きになれるかもしれない。


そう思うとなんだか報われた気がした。






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吐息(プロフ) - お話大好きで何度もリピートして読ませてもらってます(*ˊˋ*)Twitterシリーズとっても大好きです!! (2022年5月13日 10時) (レス) id: 8b136feb2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(白夜)(プロフ) - ミックーリさん» あああああああああぁぁぁありがとうございます!!!!!!!┏○ペコッ (2020年1月20日 22時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん - まってました!今回も仲のいいふたりがとても可愛かったです (2020年1月6日 23時) (レス) id: a5fa3f05f4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(白夜)(プロフ) - ミックーリさん» ┏○)) アザ━━━━━━━━ス! (2020年1月5日 15時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミックーリ(プロフ) - ゆうくん(白夜)さん» 文ストですね!了解しました! (2020年1月5日 14時) (レス) id: 2958225488 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミックーリ | 作成日時:2019年11月8日 18時

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