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『沙莉おはよ！』
沙「あ、Aおはよ！岸も」
岸「おい。なんで俺だけついでなんだよ」
沙「そう？」
ほんと沙莉と岸の会話聞いてるだけで面白い
沙「あ、そう言えばこれ」
『ん？なにこれ？』
沙「岸に渡しといてって1年の子が」
岸「…まじ？ありがと」
可愛い封筒に�犂澆�んへ�瓩判�の子らしい可愛い文字で書かれている
・・これは
『ラブレターじゃん！』
岸「おいばか！声でけぇよ！」
沙「ついに岸に彼女かー」
岸「…いや」
なんだか言いづらそうに言葉を詰まらせる岸
・・そう言えば岸って好きな人居るんだっけ
『あ、岸これ』
岸「おーさんきゅ」
沙「またやってきてないの？」
岸「仕方ねぇじゃん！やる暇無かったんだよ」
岸が言い訳しながら数学を写している間にグラウンドに目を向けると、1限目が体育なのかチラホラとジャージ姿の人が目に入る
沙「あ、永瀬くん居るじゃん」
『ほんとだ』
沙「…なんかめっちゃこっち見てるけど」
『げっ』
うん、絶対目合ったよ。合っちゃったよ。
すると永瀬くんは大きく手を振りはじめた
当然周りに居た永瀬くんの友達であろう人達はこちらを見上げて少し気まずそうにぺこりと解釈した
・・永瀬くん、恥ずかしいし目立ってるから辞めてくれ
沙莉「永瀬くんスポーツまでできるんだね」
『みたいだね。てか、授業集中しなさい』
沙莉「いてっ…グラウンド見るのは窓際の特権でしょ？」
『沙莉が後ろ向いて話すから先生にバレるじゃん！』
私まで怒られるターゲットにされるのは勘弁だ
・・とは言いつつも私も少し見ていたりする
サッカーをしている永瀬くんはとても楽しそうで、さっきからバンバンシュートを決めている
先「ちゃん授業集中しろ」
「『いてっ』」
2人揃って先生に教科書で叩かれた挙句、授業のプリント集めたやつを職員室まで持ってこいという面倒な仕事まで押し付けられた
『沙莉のせいじゃん』
沙「Aだって見てたじゃん」
『まあ、そうだけど』
そこは否定はできない
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作者名：chihiro | 作成日時：2019年9月18日 21時
