奇 蹟 [コード・ブルー]

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「南さん、これ緋山先生に渡してきてくれない？？」
「はーい」

スタッフステーションで整理をしていると、先輩看護師に頼まれた。私はカルテファイルを持ちながら緋山先生を探すことにした。

するとお目当ての先生はすぐに見つかった。


「緋山先生〜！」
緋山「南じゃん、どうした？？」
「こちらの書類を緋山先生にとのことです」

そう言いながら手にあったファイルを緋山先生に渡した。中身を確認すると「おっけい」とそのファイルをデスクへとおいた。


[緋山side]

「南〜！」

帰ろうとしていた南を呼べば、ちょこちょこと寄ってきた。

南「はい！どうかしましたか？？」

必死に抱きしめたい衝動にかられながら、私は資料を渡した。

「これ、一般病棟に移る患者さんリスト」
南「わかりました！」
「がんばってね」

笑顔で去っていくその後姿を見つめる。

白石「緋山先生〜、顔、デレデレですよ？？」

白石にそう言われて顔を引き締めるが今更では遅い。だってかわいいから仕方がない、あれは罪レベルだ。


「だってあのかわいさは異常だと思わない？？ね、藍沢」

たまたま隣にいた藍沢にそう声をかける。

藍沢「さあな」

それだえ答えるとめんどくさそうに藍沢はHCUへと入っていった。

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