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不登校*1297 ページ49

ふと目が覚めて、辺りを見れば真っ暗だった。
時計の針は先程日付を変わったことを示していた。

「あれ……?」

私が眠る時までは居たはずの征くんが隣に居なかった。


「征くん……?」

寂しい。
まず一番に思い付いたことだった。

私はベッドから降りて、カーディガンを羽織ると寝ているコクを抱き上げて部屋を出て征くんの部屋に向かう。
廊下は脇にあるライトだけが淡く辺りを照らしていた。

征くんの部屋の前に行くと征くんの部屋は暗く静かだったから、ノックせずに入った。

征くんはベッドの上でうつ伏せに寝転がりながらベッドスタンドのライトで本を読んでいた。

私はコクを下ろして征くんのベッドに入り込む。

「A……?」

征くんは本を閉じると私を見る。
私は征くんの方に寄ると征くんは布団を開けてくれた。

征くんと同じような体勢をして、征くんの持つ本を見る。


「どうしたんだい?こんな時間に」

と征くんは私の頭を撫でた。

「征くんと一緒に寝たかったのに征くんが居なかったから……」
「ごめんね。さっきまで勉強していたんだよ」

と征くんは言いながら本を置いた。
征くんはクスッと笑うと私の腰に手を回しながら、片肘をついて肘の上に頭を乗せて私を見た。

「変な時間に起きてしまっては寝れないだろう?何か話でもしてようか」

と征くんは私が征くんのベッドで寝るときに使っている枕を私にくれた。
私は枕にばふっと頭をぶつけると、征くんを見る。

征くんは優しく微笑みながら私の頭を撫でていた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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