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不登校*1294 ページ46

征くんは私の後ろに立って黄瀬君を睨んでいた。
征くんの手には高級そうな紙袋があった。

「公衆の場で人の恋人を口説くなんていい度胸だな」

と征くんは怒気を含む低い声で言った。
私には絶対しないような声だった。

「なんなんスか、もぉ〜。俺はただ本当のことを言って褒めただけッスよ!赤司っちだって、Aっちと付き合ってるんだから『可愛い』とか思うでしょ」

と黄瀬君は不貞腐れたように言う。

多分、今私が黄瀬君の方に行くとややこしくなるから、征くんの方に行けば良いんだよね……?

私は征くんの傍に動く。
征くんは私の手を掴んだ。

「当然だ。でなければ付き合っていない。A、もう行こう」

と征くんは私の手を引く。
どれだけ強引に引っ張っても征くんは力加減をしてくれる。

そういう気遣いが出来る征くんは本当に格好いいと思う。

「A?」
「……っえ?な、なんですか?」
「僕を見てボーッとしていたのはそっちだろう?」

と征くんは心配そうに眉を潜めながら言った。

「ボーッとしてました……」
「ふふっ。だからそう言っただろう?見れば分かるよ」

と征くんは苦笑しながら私の頭を撫でた。
もっと征くんに撫でてほしいな……なんて我が儘は言わない。

だから、あのね。
もっともっと我が儘を言うよ。

ずっと傍に居てほしい。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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