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不登校*1292 ページ44

‐黄瀬side‐


モデルの仕事が終わって、ぶらぶらと適当に街を歩いていると前方の反対斜線に赤司っちとAっちが見えた。

休日問わず、二人は常に一緒に居てやっぱり仲良いんだなぁ、なんて思うと気後れしてしまう。


赤司っちは最近学校では前よりも冷たくなり、バスケ部も居心地が悪くあまり出ていない。
だけどAっちの前ではあんなに優しい顔をして愛しそうに見つめている。


なぁんだか、気にくわないんスよね。

「あの目が他の女に向けば、二人は別れてくれるんスかね」

あれ…?
俺、今なんて……

無意識だった。
でも前々から二人を素直に応援できない俺がいたことは知っていた。

二人が別れればいい、と。


でも、だけど、


「Aっちの悲しむ顔なんて見たくないッスよ……」

あの目が他の女に向けば、Aっちは絶対に悲しむ。
そんなのは分かりきっている。

だってAっちの赤司っちに向ける顔は、恋する女の子そのものだから。


あの二人はきっと、中学生がするような恋じゃなくてもっと重みを知ってるんだと思う。
言葉の重みも、関係の重みも。

だから二人はいつもイチャイチャしてるけど、簡単に身体を重ねないんだろう。
赤司っちもAっちが嫌がることは絶対にしないし、Aっちが嫌がるってわかってるから手を出さないのだろう。


そういうところ、どっかの宗教みたいッスね。

「あれ、どこの宗教だったスかね。えっと……あ、キリギリス教!」
「何を言っているんですか?」
「え!?Aっち!?」

Aっちがいつの間にか目の前に立って俺を「なに言っているんだ、この人」とでも言いそうな程の目で見てきていた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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