【黒子のバスケ】関わらないでください25【赤司征十郎】

不登校＊1264 ページ16

葵さんの影に隠れながら何とか征くんのクラスに来たけれど、征くんは忙しそうだった。
主に女の子達の接客に。


「征十郎様、全く気付きませんね」

と葵さんがコソッと言ってきた。
私は頷いてからメニュー表を見る。

「…征十郎様でお金取ってますよ、このお店」

と葵さんも見る。

そこには『赤司様と記念撮影 １枚二百円』と書かれていた。
それも《本日のオススメ》とオススメにされていた。

征くん、大変だなぁ……

ともはや苦笑しか出てこなくなってきた。

「スゴいですね、今の中学生…」と葵さんも若干引き気味だった。

それから葵さんが店員さんを呼んでくれて、来たのは黒子君だった。

「おや、Aさんに富田さん。いらっしゃいませ」
「ど、どうも……」

と思わず会釈してしまう。

「あ、赤司君と接客代わりましょうか？」
「あ、いえ！大丈夫です！征くん忙しそうですし…」

とチラッと征くんを見ると征くんはあっち行ったりこっち行ったりで忙しそうだった。

「そうですね。朝から忙しいです。そう言えば裏で赤司君、ボヤいていましたよ？『Aとの写真は数枚しか撮ったことないのに』と」
「征十郎様もAさんもお写真嫌いですもんね」

と葵さんは言うけれど、一番私を撮っているのは葵さんです。

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