検索窓
今日:47 hit、昨日:3 hit、合計:32,320 hit

不登校*1261 ページ13

「好きじゃないのか?」

そう聞いてくる征くんの目はとても寂しそうで辛そうで、悲しそうだった。

私は慌てて首を振る。

「そういう意味じゃなくて…征くんは好きという言葉だけで満足するのかなって思いまして」

と言うと征くんは私から顔を逸らす。
そしてうつ伏せに寝転び、枕に顔を埋めると首を振った。

「でもその一言があるだけでも僕は安心する」
「…征くん」

と呼ぶと征くんは顔を埋めながら私を見る。


「愛していますよ…っ」

と羞恥心に堪えながら征くんに言うと、征くんは目を見開いて再び枕に顔を埋めた。

征くんは手探りで私の手を掴むと指を絡めた。

「僕も…」

と征くんは小さくそう言った。

私は征くんの髪を撫でるように征くんの頭を撫でる。


「A、ここ来て」

と征くんは征くんの隣を叩くからそこにずれる。
征くんは私の太ももに頭を乗せた。

「A、愛してる」

と征くんはさっきまでの不安そうな雰囲気は一変して、ご機嫌そうに言う。

恥ずかしかったけど征くんが嬉しそうなら頑張った甲斐があるかな…
それに、本当の事だしきっといつか言わないといけなかった事だから。

それにしても、なんだか子供っぽい征くん、可愛いな……

猫のように丸まって目を閉じている征くんの頭をそっと撫でた。

不登校*1262→←不登校*1260



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。